起床すると友人宅のベッドの脇、フローリングの上だった、5月4日(日)。
パックの日本酒を飲んで意識を失う直前まで観ていた情熱大陸、あれはそうだ、日本人の建築家の回だった。その回の音楽が僕の琴線に触れるものばかり(『山の魔王の宮殿にて』、ピンク・フロイド『マネー』、『モンタギュー家 とキャピュレット家』)で中途までニコニコ観ていたのにCMになった瞬間に集中力が途切れてしまったのだった。
また後で、と言い残して友人宅を後にして、自宅にて寝直す。
前日のように遅刻する事もなく、パイプカツトマミヰズのスタジオ練習に無事に間に合った。
この日は新栄CLUB ROCK’N’ROLLにてパイプカツトマミヰズのライブ。
『びりぃぶ』と『太陽と前立腺』という新曲2曲がボランティアメンバー伊藤誠人君とスタジオに入っていない間に出来上がっていたので、彼にその2曲を覚えて貰い、全員でアレンジを詰め直す。良いところまでいったら「あとは回数重ねていく過程で」というのは良い風潮だと思う。ライブで肉体的に演奏している間に、曲に筋肉がついてくる事も多いだろうから。
この新曲2曲が出来てバンドの中の空気も一新されたな、と思う。それまでネガティヴだったわけではないけれど、何だか一層ポジティヴになったような、そんな心持ちだ。そういうのを毎回のように繰り返してバンドは強くなっていくんだな、というのを改めて思い知らされた。
この日、前回の京都に続き前説(バンドで前説って聞いた事ないですよ!って共演者さんに言われたけれども、僕もです)を担当してくれたかしやましげみつ(孤独部)君と楽屋でアーティスト写真風に一枚記念撮影。あ、吉田君いねえわ。
果たしてこの日の演奏は達成感のあるものだった。毎回これを上回る達成感を積み重ねていければいつか物凄い事になれちゃうんじゃないの、って齢30にしてそんな青臭い事を思っちゃうくらいの演奏をした、という実感。
少し前に新しく買ったギャリエンクルーガーのベースアンプを慣れたCLUB ROCK’N’ROLLのステージで実戦投入、その手応えも良かった。出音が気持ち良いとアウトプットする行為自体が気持ち良いので表現という行為にストイックになれる、というのはボロボロになっていたストラトキャスターのネックを交換、「ものすっごい気持ち良い!」とギュインギュインギターを弾いていたボランティアメンバー各務君と話していても思った事だけれども、改めて肌でそれを感じちゃいましたねあたしは。
京都で完全に音が出なくなったRolandのキーボードから88鍵のデカいの(メーカー名不詳)に持ち替えた伊藤君は流石に馬鹿デカい88鍵を持ち上げて振り回すわけにもいかなかったようで、興奮しつつもいつもより堅実に演奏していた。
かしやま君から「いつもより演奏がタイトでしたね」と言われたのにそれは関係あるのか、ないのか。どうなのか。
打ち上げに流れていくメンバーと共演者さん達を横目に、翌日にソロライブの準備が終わっていないのでサクッと帰宅。
ライブの夜に日付が変わる前に自室にいるだなんて珍しい!と思いながらパソコンに向き合って作業作業。
印刷して欲しいデータを九鬼君にメール送信して就寝。
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