I want to ride my Bicycle

これ、僕のメイン移動ツールであるマウンテンバイク。
詳しい型番等は知らない、かれこれ2年程前になるだろうか、当時乗っていた、兄から譲り受けたプジョーのマウンテンバイク(刑事コロンボが好きだもんだからプジョーである事に興奮した)がもうボロボロになって乗り換えなきゃなあと思っていたところ、職場の上司のご学友が家業で自転車の卸をやってらっしゃるとの事で特価で譲って頂いたもの。
カタログを見ながら「兎に角ガンガン乗れて、扱いに神経質にならず、そして早くて楽なもの」とオーダーしたところ、これを薦めて貰った。
確か鶴舞K.Dハポンでライブがある日に入荷した、と報せが来て買いに行ったその足で会場入りしたのだった。後ろの荷台はエフェクター等を括り付けて運べたら便利だろうと後日追加注文したのだが、残念ながら僕のような荒い運転だとボードの中が衝撃でぐちゃぐちゃになるので、今は背負ったベースケースを支える台、くらいの役割しか果たしていない。外してしまってもいいんだけれども、なんとなくそのままだ。
チェーンも錆びていたしギアも酷い状態になっていたので最近近所の自転車屋さんでメンテナンスをして貰ったところ、恐ろしく具合が良くなりサイクリング熱再燃、通勤や移動だけでは飽き足らず夜な夜な自転車に乗っている。

サイクリング友達、というか単身でも考え事をする際等は自転車を乗り回しているらしい田中みな(ゲボゲボ/または田中)さんと「久しぶりにいっちょ行くか」という事で夜更けのサイクリングに繰り出した。
本番前になると集中してあまり人と出歩かなくなる(本人談)田中さんと、ここ最近の空白を埋めるように色々な話をした。
周囲に気を遣いつつもゲラゲラ笑ったりしながら夜道を走る二人は傍から見たらどんな二人に見えただろうか。実際のところ、僕達は性別という大きな差異と年齢差を超えた良い友人である。
夜の人間が多く集まる量販店から名古屋駅、そして人気のないシネマコンプレックスの屋外喫煙所と色々巡った。目的なんてない、強いて言うのであれば移動する事が目的だ。つまり過程こそが目的。こういうのを一緒に楽しめるのは良い友人だ、と僕は思う。いや、良い友人とだから一緒に楽しめるのか。

移動が楽しい、って幸せな事だ。目的を達するまでの、その過程も楽しめるのだから。

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