吹上 鑪ら場にてMoNoSiRoで演奏をしたのでその備忘録。
防音が業者によってしっかりと施してあるけれども地下である会場の上は普通のアパート、鑪ら場では一応ベースギターの音量に気を遣う(特に低音というのは壁を伝って騒音となりやすいのである)。お店側も「爆音はちょっと相談させてくださいね」スタンスなので最初に鑪ら場で演奏する際は店長コンビ(=鈴木実貴子ズ)がリハーサルの時に客席側で入念なチェックに付き合ってくれた。
「これ以上大きいとお店的にはやばいです」と「だけども音楽的にはもうちょっと欲しいです」の間をちゃんとこちらの演奏しやすさも慮りながらいったりきたりしてくれるので本当に有難かった記憶がある。
それ以降はその初回演奏時のセッティングをばっちり憶えておいて、そこから微調整で済んでいるのでセッティングも楽チンだったりするのだけど、そういう所謂「慣れ」からくる気安さを差し引いてもここでの演奏というのが僕は好きである。
特にMoNoSiRoの時はバンドの曲のサイズ感(物理的な音量という話でもなければクリエイター的な話でどれだけ大衆向けか、とかそういうのでもない。演奏側と聴く側の距離感的な部分で、これは物理的な問題や実際に鳴っているアンプの音量、そしてそれをどのような経路で聴き手に届けるのか、とか様々な要因で変化するものである。そして一概に近ければ良いってもんでもなく、その音楽毎にベストのものがあるようにも思える)が鑪ら場とフィットしているように思われてとてもスンナリ演奏出来てしまう。
メインスピーカーから大きい音がドーン!と出てギターアンプがギャーン!となり、ドラムがドコスカ!と打たれてみたいな環境より可能な限り生音、何ならドラムは軽くミュートして思いっきりぶっ叩くというよりかは優しく鳴らし、その音量とバランスがとれるくらいの音量をアンプで足してやるくらいの感じでいく環境のがこのバンドにはしっくりくるのだ現状、個人的にね。
そんな「抑え目でガツガツ出す感じではないヨネ」ってのが前提にあるMoNoSiROの鑪ら場での演奏、だけれども慣れというのは恐ろしい、過去の演奏通りのボリュームにアンプヘッドを調節してやると幾分か「出し過ぎなんじゃないのかこれは」とさえ感じちゃったんだよね僕。
更に音量抑えたもんな。それでもライブ序盤はちょっとベースアンプの音量が気持ち大きめに感じられたくらいだった。全くもって慣れというのは恐ろしい。
爆音を志向するフィードバック大好きな僕が小さめの音量を愛するようになるとは!
爆音で弾く時とそこまで音量を出さずに演奏する時は、集中力の質が違うように思うのだけれども、これもちょっと今後考えてみると面白いテーマかもしれないなと思う。
この日の足元。
最近導入したMASF raptioはグリッチサウンドモードで。これ本当に面白いね。飛び道具なようで意外と汎用性のある機材だと思う。詳しくはまた近日中に。
リバーブとディレイの空間系セクションもどんどんその扱いに慣れてきた感じがある。特にリバーブは今まで何だかなぁと試行錯誤していたところがスッキリと解消された感があるので大変演奏しやすかった。
新曲が
・基本、7拍子
・ベースがリフを刻み、ギターのリードフレーズは裏拍からin。
・ドラムは途中から8拍子でつまりポリリズム。
とここ最近の曲の中では一番難解だったのだけれども、それはそれは楽しゅうござんした。
難解な変拍子や曲構成に慣れてきて、もうちょっとであと少し、表現力が増しそうなそんな気がしている。
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