レコーディングの目途がたってきました、パイプカツトマミヰズ。

3日はパイプカツトマミヰズで新栄CLUB ROCK’N’ROLLへ出演。
この日の演奏メンバーは吉田(Gt,Vo)、駒田(Dr)、舟橋(Ba)、そしてボランティアメンバーの鈴木君(Gt)。
いつもと違うのは鍵盤がいるかいないかってくらいなのに、妙に中音がスッキリして各楽器の音が明瞭に聴こえたのが印象的だった。
鈴木君は真面目なプレイヤーで恐らくは、いや確実にこの日はリードを担当するのが自分だけになるという事を意識して「鍵盤の分も頑張っちゃおう」とフレーズや音色を練ってきてくれたようだった。
僕達は割と雰囲気でやっちゃうというか「そうなったらそうなったもんだよ」みたいな部分(これはこのバンドに於いては決して悪い事ではないと考えている。というかこれは僕個人の話になるけれども”いざ”となったらやるもんね、みたいな自負がないわけではない。その時どうするのかというのはその時に判断を下すのが好きだ)があって、メンバー3人のそういう部分と鈴木君の構築美が良い感じに合致してくれたというか、いざその時になると鈴木君もあれで結構、オラオラとその場のノリでいけるところがあるもんだから幸いこの日はうまくいったし、なんなら今までもうまくいっていると勝手に思っている次第。

こう書くと「お前どれだけ年取ったつもりなんだよ」と先輩に怒られそうだけれどもさ、今の若い人達は演奏が巧いね、本当に巧い。僕が彼らの年齢の時はそんなに弾けなかったよなっていうのは勿論だし、僕が彼らの年齢の時に僕が一緒にやってた連中は彼ら程弾けなかったし叩けなかったように思うもの。何食べて(芸術面でも、である)大きくなったらああいう風になるんだ。
勿論巧いから良いってわけじゃあないけれど、もっともっと精進しないといけないなと思った。僕が彼らくらい弾けたらだって、もっと格好良い事やれる気がするのですよ。
言い過ぎか?いやいや。

それにしてもこの日のDGTPからの僕達、そして牧師に鯛という流れは燃えるものがあった。
ラリーさんと炭酸さんのコントラストで渦巻く狂気とともにこの夜でのオルタナティヴの復権を声高らかに宣言したかのような(面白いなこういう言い回し)DGTPの後だもの、そりゃあ俺達やるしかない。楽屋で「やるっきゃねえな」と静かに腹の底に力を入れて(こういう瞬間は何年バンドを続けていても燃えるものだ)ステージにあがって演奏をし、片づけを終えてクールダウンした後の牧師に鯛、良くないわけがないだろう。
宮地君の天才さも際立っているけれどもベースとドラムの堅実さと流麗さも絶対必須、素晴らしいスリーピースバンドである。最近は縁あってご一緒する機会が多いけれど、何なら毎回対バンでも俺は一向に構わない。嬉しいよむしろ。

この日の演奏の感想:
冷静にやろうね、と心掛けて一線を越える瞬間がとても気持ち良いと知る。あと自分のオクターブファズが本当に優れているとしり、出音ナルシズムに浸った。悪いか。


撮影はヨシダユキ先生。

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