まさかのPLAYTECH PTBODを購入した話。

11月11日はベースの日!だってホラ、1111は弦が4本並んでいるように見えるでしょ?
という事で2013年に亀田誠治さんが制定したベースの日でした、今日。
僕ってばミーハーなので、こういうのは結構抵抗なく楽しめるものは楽しんじゃうタイプ。
だからって何をしたってわけじゃあないけれども、仕事が終わった後に自分のベースギター担いで行きつけのエフェクター専門店に遊びに行った。
BOSSの最新型のリバーブを試したり(丁度愛用のBEHRINGERのリバーブマシーンをケースに放り込んであったので比較してみた。BEHRINGERより入力信号がクリア。だけど馴染みが良いというか、ちゃんと『入力信号が広がってますよ』感があって大変結構。前からBOSSのエフェクターって大好きだけどここ最近発表する機種ってどれもこれも本気っぷりが凄まじくて大変こう、クるものがある)、最近ハマッているディレイについてあーでもないこーでもないとスタッフさんと話したり。
有難くも近頃はアンビエント風味から変拍子バッキバキのリフものまで、歌モノからノイズまでと様々な演奏をする機会があるので出音も色々と幅を設定出来て大変楽しい。中には味付け程度では済まない演奏もあったりして(一小節の中でベースがルート音を打つ回数こそ変わらないにしても、それが実音で打つのかディレイで打つのかで随分と印象が違うものだ。そしてその違いを認識するともうエフェクターはただの演出の道具ではない)、こうなってくると出音も要するに「声」みたいなものなのだから色々とこだわりたくなってくる。モチベーションが上がっているというわけだ。
で、何とはなしに安いエフェクターがザッと陳列してあるコーナーを見ているとPLAYTECHのベースオーバードライブを発見。

2015_11_11_01
「へえ、こんなの入荷したんだ」と値段を見ると中古で1000円。ベースオーバードライブが、1000円!?
PLAYTECHはサウ○ドハウスのブランドだったと記憶している。早速サウン○ハウスを見てみるとレビューの数も物凄い、この機種。しかも概ね好意的な評価である。妙に気になったし、1000円なら外れてもいいかと試しもせずに購入。

で、結論。これ悪くないのよ。
確かにスイッチは不安になるくらいクリック感がない(=軽過ぎる、という意味)。でもまあそこ以外はボディも金属製で販売価格3000円程のものとは思えない程ゴツいし作りも悪くなさそうだ。あ、内部配線とかはチェックしてないから知らないよ。
コントロールはLOW、HIGH、TONE、GAIN、LEVEL。何となく勝手にBOSSのパクリかなと決めてかかってたんだけど、音はBOSSとは違う。BOSSのベースオーバードライブ ODB-3よりかはもっと歪みの質が粗い感じ。ODB-3が「雷みたいな歪み方」をするのに対して本機PTBODはLOWとHIGHのEQが12時の位置の時、わりかし結構「入力信号そのまま歪ませましたッ!」みたいな音がする。
で、EQの効き方も変化球ではなくて素直な効き方をしてくれる。HIGHを下げてやると意外にも低域から歪んでる感がちゃんと出たのには驚いた。
TONEコントロールは原音とエフェクト音のブレンド具合。だけれどもこれが曲者でDRY方向にツマミを回し切っても完全にDRY音と一緒にはならない。若干歪んでる。そして何よりDRY音にもLOWとHIGHのEQは効いている。ここが好ききらいが分かれるかなって感じで「完全にクリーンなドライ信号に過激な歪みを少しずつ足していきたい」という向きにはちょっと戸惑われるかもしれない。
完全にDRY側に振り切ってGAINも絞り切り、かつEQはいずれも12時。この時の歪み方が問題ない人ならば本機とは仲良くやっていけるのではないかと思う。個人的な嗜好としてはOD側にTONEコントロールを振り切るよりもそこそこ抑え目に、他のコントロールで攻めた音作りをした方が面白いんじゃないかなと思う。
サウンドハ○スでの値段で考えても、あの値段でこのベースオーバードライブが買えてしまうっていうのがちょっとした脅威。確かにこりゃあ皆お薦めするよ。全然悪くないもの。
初心者以外にも「堅実で扱いやすい歪みを」と思ってらっしゃる方も一度試す価値があるのでは。

いやあ、良い買い物したなあ。

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