この日記、途中まで書いたけど一部文章が消えたので怒りに駆られてる。

今夜も今夜とて焼酎ハイボールを飲みながらブログ更新。
今プシュッとやったところなのでしっかりと書けるはずだけれども、それでも最近飲み過ぎだよなあ。数年前の自分からしたら信じられない。煙草をやめた事で嗜好が変わるという話は聞いた事があるようなないような、だけれどもお酒が飲めるようになったというのは聞いた事がない。飲酒という行為とそれに対する耐性は気持ちの問題も大きく作用するそうだから、きっと僕は何か嗜好品がないといけないんだろうなあと思う。
まあ、程々にしよう。

昨夜は今池Tokuzoにて、鈴木実貴子ズのレコ発ツアーファイナルに白線の内側で出演。
レコーディングにも参加した縁でアンコール含め4曲、各務鉄平君(紙コップス)と一緒に鈴木実貴子ズ バンド編成にも参加した。一つ一つも濃いのに(薄い演奏体験ってあんまりないけれど)非常に盛り沢山で大変楽しかった。
有給休暇を取得(繁忙期だっていうのにありがてぇありがてぇ)してゆったりとお昼頃に起床、土曜日→日曜日→そして月曜日と続く三連休も今日でおしまいか、と若干の寂しさを感じながら朝食兼昼食の炊き込みご飯とおにぎりと納豆をモシャモシャと食べる。この時間が僕は嫌いではない。緊張が待ち構えているのに弛緩した、ゆったりとした時間だ。
近所の本屋に昨夜忘れた傘を取りに行き、親切な店員さんに頭を下げ帰宅の後入浴、あ、違った、正しくは起きてすぐに本屋さんに行ったんだった、その後朝食兼昼食を食べて入浴、髭も剃って体を念入りに洗って荷物の最終チェック。本日使うエフェクターとケーブル類の入れ忘れがないか、衣装は鞄に入れ忘れていないかを確認して一式を担いで近所のスタジオへ。
鈴木実貴子ズ バンド編成の最終練習である。
それまでに3回くらいスタジオに入っているので本番当日のこの日は1時間、最終確認をするための軽い練習。そして結構こういう時間が自分の本番当日の『具合』を知るのに最適な時間であったりする。『具合』とは単純に体調とかモチベーションとか(低い、ではなくて平常、興奮状態、過剰にやる気、とかそういう感じで分類出来る。やる気ないっていうのは、よっぽどないよ)そういうのである。
練習後、スタジオに自転車で乗り付けた4人でそのままTokuzoへ自転車移動。皆で自転車移動って、悪くない。

鈴木実貴子ズのリハーサルをつつがなく終え、ドキュメンツ(皆さんこのバンド知ってますか、もし知らないよって人がいたらすぐさまリンク先に飛びなさい、僕の日記はいつでも読めるけど良いバンドと出会う機会って一期一会だから。杉本君、あんたやっぱり凄えよ。昔やってたバンドも凄かったけど今の方が時間の流れとか人の歴史とか踏まえた上で言うと、尊いよ)のリハーサルを見て良い音に嫉妬をし、白線の内側のリハーサルに備える。
白線の内側での演奏については最近色々と挑戦をしていて、簡単に言えば「中音の音量を下げ」て「ベースギターの位置を若干高く」している。前者は鍵盤とドラムと一緒に情景を動かしていく演奏に貢献出来るし、後者は演奏の部分でダイナミクスや繊細なタッチ(我ながら俺が言うと気持ちが悪い)に貢献してくれる。
このバンドでの演奏は、現状自分が参加する演奏の中で一番頭と工夫を問われるけれども、その分面白い。

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鍵盤担当、いちろー君から貰った写真。
Tokuzoで最近導入されたというスモークマシン、リハーサルの時に「使ってみようか」と相成って写真の通りステージ上はスモーク立ち込める光景に。スモークマシンの出番はこの日で二回目だったそうなのだけれどもその貴重な機会を頂けて嬉しかったです。
白線の内側での演奏は自分が前線に立つべきなのかそれとも情景描写たる演奏に徹するべきなのか、自分の欲求としてもバンドの美しさとしてもまだ決めかねているのだけれども、その現状も含めて毎回面白い。経験上、トライアンドエラーのエラーの方が多い僕ではあるけれども、意欲的に色々試していきたいと思う。
白線の内側での演奏はこの日で演奏納め、4月に加入して以来バタバタと、それでも充実した活動を重ねてきたけれども、年内最後の演奏に対するお客さんの反応が良かったというのはやはり単純に、嬉しい。

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撮影:ヨシダユキ先生。
バンドでの演奏というのは曲の外側から補強するような演奏と内側で泳ぐような演奏がある(ひょっとしたら他の種類も)、と思っているのだけれどもこの日鈴木実貴子ズでした演奏はきっと後者で、それが鈴木実貴子ズの二人の意にすぐわなかったわけではない、とも勝手に思っている。他人行儀なアンサンブルを構築するには僕は二人と時間を重ね過ぎたし感情移入し過ぎているし、二人もきっとそういう発想をする人間だったら僕や各務君を呼ばなかったんじゃあないか、と思うからだ。
「鹿児島から出てきてすぐの頃に対バンして、こんな格好良い人がいるんだとライブを観に行ったら下半身全裸で。こんなに凄いギターを弾く人がいるんだとライブを観に行ったら全裸で」と僕と各務君を紹介してステージに呼び込んでくれた高橋君だったけれども、彼のこの話を耳にして僕の意識は一瞬、遥か昔、高橋君や実貴子さんに出会った頃に戻った。
あの頃があって今があって、そしてそれとは関係ない次元で今があるのだなあ。それぞれ時間を重ねた結果、今のこの演奏があるんだなあと思った。そして数秒後にはそれとは無関係に今この瞬間の演奏を心掛けた。大いに楽器を振り回し、広げ、千切り、押し出し、スッと馴染ませ、歪ませた。とてもとても面白い演奏だった。

終演後は大いに酔っ払い、そしてパスタやピザをかっ食らった。
Tokuzoでの正しい楽しみ方の一つ、だと思う。

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