パイプカツトマミヰズ脱退しました。

パイプカツトマミヰズを脱退して一週間が経った。
約8年間にわたってベースギターを担当してきたわけだけれども、喪失感だとかそういった感情は不思議と、ない。
「終わったんだな」という感覚はあるけれども、それよりもこれからをどう楽しもうか、という感情の方が強くてきっとそれはお互い様だろう。こう書くと不仲で辞めたみたいだけれども、決してそういうわけではない。
生活が変わってバンド活動が継続困難になったわけでもない、音楽性の違いでもない。
はっきり書いてしまうと僕のモチベーションが持続出来なくなったのでバンドを脱退させて貰いたい事を昨年末頃、メンバーに告げた。そういう決断を自分の中で下してしまう前にどうにか出来なかったのか、という思いもあるにはあったけれども結果的に言えばどうしようもなかった。やりたい事が違うのだ、こればっかりはしょうがない話だろう。

けれどもやっぱり8年間在籍したバンドだ、これから先のバンドの時間に自分がいる想像は全くつかなかったけれども、バンドの歩みを止める事にはなって欲しくないというまあよくある辞める側の手前勝手な感情だけは僕も持ち合わせており、吉田君や駒田君にも誰か良いベーシストはいないだろうかという話をフワッと尋ねられてはいたので後任の、所謂サポートメンバーとして伊藤理絵(リマリッジマリッジ)さんに声をかけた。直接のきっかけは吉田君の半ば以上冗談であろう「舟橋の意志を継ぐ人間はいないのか」という言葉で、これを言われた瞬間に僕は僕の事を「師匠、師匠」と言って声をかけてくれる自称・弟子(自称としているのは別に僕が師匠らしい事を出来ていないからである)の存在を思い浮かべたのであった。
自分がモチベーションを無くして脱退するバンドに自称・弟子を紹介するっていうのも何だか奥歯にものが挟まったような気持ちになるなと思ったので辞める理由や諸々をきちんとお話して、それでも彼女は「面白そう」と言ってくれたのできっと4月以降のライブは彼女が思うパイプカツトマミヰズのベースを彼女の演奏でやる事だろう。僕は観に行こうと思っている。

8年の間には色々あった。
色々な場所にも行ったし色々な共演者にも恵まれたし色々な人にお世話になった。こうして活動に一区切りつくとなるとこのブログで小まめに日記をつけてきて良かったと思う。振り返ろうと思えば何なら日付さえもここにまとまっているからだ。
8年間で出会った皆様、そしてメンバー、お世話になりました。
パイプカツトマミヰズ、次一緒にやる時はきっと対バンである。対バンは対バンらしく叩き潰すつもりで臨もうと、それだけは決めている。

2018_03_04_001

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