長年愛用してきたYAMAHA SBV550改の異常に気が付いたのは昨年の暮れ頃。
9フレットの音の伸びが悪い、というか明らかに音が詰まる。そして8フレット辺りは音がビビる。ネックの状態が悪いわけでもなさそうだったので「これはフレットかな」と、思えば購入して以降ほぼほぼ専門家に診せた事がなかったこの楽器をメンテナンスに出す決意を固めたのであった。
こういう時に頼りになる職人さんの顔が思い浮かぶというのは有難い事だ。早速Loveless Guitar 岡田さんに連絡をし、日程の調節をして工房に持ち込む事になった。
持ち込むまでの間のライブは友人から頂いたプレシジョンベースを使うか、はたまたをムスタングベースか、とか色々思案していたのだけれども何だかんだ慣れてる楽器が一番だろうという事でもう一本半音下げ用に調節してあるSBV550をレギュラーチューニング用に調節し直して使用する事にした。ならばいっその事、電装系もメインベースと同じ仕様にした方が良い。結局、2本のベースを持ち込んで工房にお邪魔したのが先日の事。
妻と娘と一緒にドライブがてらの遠出となった。
サーフグリーンのメインベースはフレットも減ってきているし素人目には真っ直ぐだったネックもガタガタになっているとの事でリフレットと全体的なセットアップをお願いする事にした。
そしてこの際、今までは事ある毎に自分で調節してきたこの楽器のお世話を今後は岡田さんにお願いする事にした。演奏についても良く理解して下さる専門家に定期的にメンテナンスに出す方が楽器の状態も安定するだろうし長く付き合えるってものである。
今までは出来るだけ自分の手で、と思っていたが楽器の状態に心を砕いたり神経質になる時間があるのだったらもっと音楽的に他の事に時間を使いたいという思いもあった。学生時代や20代中盤までの頃のように六角レンチや金物差し片手にどこまでも時間を注ぐってわけにもいかなくなったし。
お願いするのに岡田さんなら安心である。
青色のSBV550は電装系に手を入れて頂き、ついでに状態も診て頂いた所ネックの状態も良いとの事。むしろサーフグリーンのより良い状態だったとか。ネックの話をして頂いたついでによく耳にする「ベースギターのネックは若干順反りの方が良い」という話について教えて頂いた。僕は何となく精神衛生上、ネックは矢のように真っ直ぐな方が良いと思っていたのだけれども弦の振動的にはやはり極僅かに順反っていた方が良いそうである。もうこういう話を聞いているとますます楽器の調節は自分の手に余る事のように思えてきた。うん、やっぱり専門家にお任せしよう。
フレットやナットの素材についても打ち合わせをし、岐阜の旨いご飯屋さんについても教えて頂き(岡田さんには毎回色々教えて頂く)工房をあとにした。
仕上がりが楽しみである。
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