10連休4日目。平成最後の日である。
鈴木実貴子ズから「平成最後の日にワンマンライブを行うので演奏で参加して欲しい」と声をかけて貰ったのは実は結構前の事で、その時はまだまだ日があるなぁと漠然と未来の話、くらいに思っていたのだけれども思い返せばお誘いして貰ってからこの日まで結構あっという間だったな、という感じ。
今まで何度もこの日記には書いた気がするけれども時間の長短の尺度はどの段階から、どの視点で切り取るかで一気に捉え方が変わる。平成が終わるこの日、から捉えるとやっぱりあっという間だったんだな、と思う。
自覚しているが結構なミーハー野郎でお祭騒ぎも嫌いじゃあないもんだから「平成が終わる!令和がやって来る!」と世間で話題になっている事にも当たり前のように一緒になって感慨深くなったし、きっと元号が変わっても何かが具体的に変わるわけでもないのに妙にしんみりしちゃったりして、けれどもだからといって何かをするわけでもなくこの日を迎えた。
ただただ、この節目になるであろう日に演奏に打ち込める事を有難く思った。
アポロベイスに集まったお客さんは、それはそれは大勢だった。写真からもわかるだろう。具体的な数を書くだなんて事はしないけれども、この節目の日に家族で過ごすでもなく仲間とパーティーするでもなくアポロベイスに来て音楽を浴びる、取り込む事を選んだ人がこれだけいるという事に手伝いの身でありながら感じ入った。凄いなあ、鈴木実貴子ズ。
前半戦は普段の2人で8曲、後半戦は僕と各務君の2人が加わってバンド編成で8曲。手伝う、とか引き立てる、とかそういう考え方もこの場合出来たんだろうけれども気持ちの上では「一緒に撃ち抜きに行く」くらいの気持ちで楽器を担いだ。
良い演奏が出来たと思う。
演奏が終わってアンコールをステージ脇から観た。
前半戦も同じ位置から観ていたけれども、ようやく演奏前の緊張から解き放たれて普通の状態で楽しめる瞬間である。格好良い演奏だった。良いバンドだなあと2人を観て思う。
物販の手伝いで会場にいた妻と、実家にて預かっていて貰った娘を迎えに行き、帰宅。
どうしたってこの日のそれぞれの思い出(というには時間が経っていなさ過ぎるけれども)や平成を振り返る話になる。
平成という時代は僕の人生の大半である。物心ついた頃には当たり前に平成で、それが元号であるだなんて意識するまでもなく人生の時間の大半は平成であった。だから振り返るというにはどうにも言葉が正確でない気がするしその渦中で大半を過ごした僕が適切な距離感で言語化出来るのかどうなのか、という感じがしないでもないけれども。
平成という時代、楽しかった。
令和は、例えば生まれてまだ1歳にもならない娘が、楽しく生きていけるような時代であって欲しいしそうしていくつもりだ。
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