『機動警察パトレイバー 2 the movie』が4DXにて上映されるとの事だったので劇場版一作目に続いて宮代君(ixxxxx!)と2人で中川コロナまで観に行ってきた。
劇場版2が初見の宮代君は押井守作品か得意ではないとの事で、押井節炸裂の本作、誘った僕も心配だったけれどどうやら堪能したようで良かった良かった。
というか劇場版2って僕自身も割と得意な作品の印象はなくて、その印象って完全に「一作目に比べてロボット活劇の部分が少ない」「東京の風景に重ねて語られる平和論」「捉え所のない会話」的な記憶に依るところが大きかったんだけど、今回改めて視聴して作品の印象がガラッと変わった。
滅茶苦茶面白いし美しい作品じゃないか。
都市論とか平和論とか、その辺はもうさんざっぱら語り尽くされてると思うしそこに対して語るだけの知恵は僕にはないので「ほへー」と口を開けて見るのみだったんだけど、僕自身が年齢を重ねたせいか(今や野明や遊馬よりも後藤さん達の方が年齢が近くなってしまった)、大人の人間ドラマとしての面白味をグッと感じるようになったのであった。
物語終盤、本作のヒロインの南雲さんとかつての恋人で事件の首謀者の柘植との間の手のやりとり、こう、グッときますね。というか南雲さん、警察官として女性として描写が共存していて滅茶苦茶グッときますね。パトレイバーって割とこれまでは男性側に感情移入して観てきたというか、後藤隊長もそうだし内海課長とか魅力的な中年男性が沢山出てきたのでそちらにフォーカスしがちだったんだけど、この劇場版2に限っては南雲さん最高。南雲さんに対しての後藤隊長の心情も大人のドラマとして素晴らしい。情感のやりとりが素晴らしいんだよなぁ。
これは完全に僕が作品を楽しめるだけの目がなかったという事で、ようやく楽しめるようになったんだな、経たんだなという実感があった。
今回の視聴は作品の良さを思い知る、良い体験になった。4DXであってもなくても、という感じはあったけど座席がグワングワン動く事で「あ、結構アクションシーンあったんだね」と再確認する事は出来た。
あー、面白かった。Blu-ray欲しい。
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