「行ってきましたよ、豊田挙母温泉 おいでんの湯」

3連休初日は労働組合の集まりで朝から夕方までしっかり会議+諸々の準備。
新参役員なので組合活動の諸々のイロハのイもまだ知らない状態なので、会議といっても座って話し合いについていくので必死である。議案書の脱字誤字を見つける時間ではそれなりに発言した。ここまで言葉を発したのは初めてではなかったか、というくらい普段は静かになってしまっている。
夕方16時過ぎに解散、そのまま妻と娘と一緒に買い物に出掛けている義母の3人と熱田のイオンで合流。
地下鉄で金山に降り立つとポケモンGOが凄い事になっていた。そう、年に一度のお祭である『POKEMON GO Fest2024』の初日である。これについてはまた後日。
妻の実家で晩御飯とお風呂を頂いて帰宅。
しかしながらまだ夜は長い。何せ3連休の初日の夜である。
というわけで行ってきましたよ、豊田挙母温泉 おいでんの湯。


挙母は「ころも」と呼ぶそうな。地名の読み方は難しいなあ。
この日は演出を担当している舞台公演の初日を終えた樫山君(あたらしいまち/白線の内側)と一緒に出掛けた。翌日も公演を控えているのでどうかなと思ったけれども入り時間が遅いという事でサウナをキメる事が出来た。
折角だから初めて訪問するサウナが良い、と思ったのは連休ではしゃいだ気持ちがそうさせたのであろう。おいでんの湯、インターネットの情報によると水風呂が6.3度と所謂『シングル』である。どうもスーパー銭湯然としたサウナでは珍しい温度設定である。心惹かれて訪問したというわけだ。
行きは高速道路を使って向かったのだが、高速道路を降りて程なくして買取王国があった。折角なので立ち寄った。楽器の販売はなかったけれども模型やエアガン等見ているだけで心が躍る。
さて、豊田の郊外にあるおいでんの湯、車で向かうと要塞の如くだった。何だかゲームの3面くらいのボスの要塞のようで興奮してくる。駐車場や外から見える中の様子で相応以上に賑わっている事が感じられた。

まず洗い場で体を清めて室内で入浴もそこそこに『ととのい場』と案内が書かれた扉から外に出て露天風呂へ入る。扉を開けて露天風呂への短い動線の中だけで、ここが外気浴スペースに力を入れている事が知れた。瞑想の湯という霧状にシャワーが降り注ぐスペースやベンチは勿論、整い椅子も豊富。何だか良さそうだな、と思いつつアヒルの玩具が沢山浮いた(後で知ったがそういうイベントだったようだ)露天風呂に入る。思っていたよりも混み合ってはいなかった。
『高温サウナ』と書かれたサウナ室へ入る。まずは下段から様子を見ようと降りていくのだが、最下段でも十分以上に熱い。サウナ室は上の段に行けば行く程熱く、下の方がじんわりと長く蒸される事が可能な温度感というのが一般的であるはずなのだが、ここはさにあらず。汗が一気に噴き出てくる。良いじゃあないか。ハイゲインなのは大好きだ。
水風呂は2種類。温度が高い方が16.3度、低い方が6.3度。温度高めの方でゆっくり入ろうと16.3度を選んだのだがこちらも思っていたよりも冷たい。キッチリ体を冷やして今度は外気浴のために『ととのい場』の扉を再び開ける。
外気浴スペースに体を横たえると思った以上にキマッている自分に気がついた。ゆっくり深呼吸しているとぐるぐると体の中、そして頭の中を巡っていく感覚が回ってくる。

気がつけば軽く寝てしまっていたようだった。
再びサウナ室へ。今度は上方の段に座る。程無くしてオートロウリュの駆動音が響いてくる。そういえば30分に一度だかオートロウリュがあると書いてあったような気がしたな。オートロウリュの設備のみならず、全体的に数年前のリニューアルの際に本気でサウナに取り組まれたんだろうなというお店の気概を感じた。
このオートロウリュ、滅茶苦茶熱い。熱波を浴びると爪先からもげそうなくらい熱い。不浄なる存在を地表から焼き尽くさんとする大いなる存在の怒りのようなものさえ感じる。唸りながら爪先を隠すと、隣の方で樫山君も同じようにしている気配があった。
汗が噴き出たのを見計らって水風呂へ。今度は16.3度のものから最後は6.3度へ。先程はまげそうだった爪先が、今度は千切れそうになるのであった。
外気浴スペースでインフィニティチェアに座ると、店員さんの間もなく閉店とのお報せ。気がつけば結構な時間、滞在していたのであった。録音で流してある鳥の囀りに耳を傾けながらもう1度ブチギマる。
何てハイゲイン、何て容赦のないサウナ&水風呂なんだろう。樫山君は恍惚とした声色で「狂ってますね!」と嬉しそうだった。ひたすらに強さを求める者が行き着く修羅の道。そんなものを感じさせるサウナであった。

この日のサウナイキタイ