娘(次女)が産まれてからというもの、仕事でも特別休暇や有給休暇を沢山使わせて頂いて育児に従事するようにしている。
3時間おきの授乳やオムツ交換にも随分と慣れてきた、というか娘(長女)の時に繰り返してきた行動を思い出してきたといった方が正確か。
幸い、娘(次女)はお腹が一杯になるとすぐに「スヤアッ…!」と寝てくれる方なので「もうノイローゼになりそう!」とか「もう駄目だ!」とかそういうのは、ない。
しかし当然、夜中に出歩いたりする機会は激減したので(バンド練習とかも一時的にお休み。まあ年内は家にいる事にしようと思っている)、隙を狙って捻出する『自分のお楽しみ時間』は自宅で興じる事が出来る『映画鑑賞』とか『入浴』とか『ゲーム』になってくる。
『映画』鑑賞ではないけれども『ダンダダン』ですか、新作アニメ。あれ観てみたけど滅茶苦茶面白いね。一気に夢中になった。妻は原作を読んでいるようだが、僕はアニメで追いかけようと思っている。
ゲームは『ホグワーツ・レガシー』にドハマり。ハリー・ポッターの世界でホグワーツ魔法学校に転入して学生生活を送るゲームなのだが、これが滅法面白く「ああ、いつかは終わるのが勿体無い勿体無い」と思いながら何だかんだで毎日深夜まで遊んでしまっている。
で、当然楽器も弾く。
「スタジオに皆で集まって」「ライブに向けて練習をしたり」「新曲を作ったり」という所謂フィジカルなバンド活動が数ヶ月とはいえ出来ないとなると、ではその間に色々研究したり(先日思いつきでプリアンプを弾いてみたりしたのもその一環である)、気が向いたら色々録音しようかなと漠然と考えている。
こういう自宅を中心に文字通り腰を据えて楽器を弾く時は、買ったきりになっているペダルを掘り下げる良い時間!
というわけで数年前にHA〇D OFFで購入してそれっきりになっていたワウペダルを改めて弾いてみた。勿論普段の自分のシステムを使って。
JIM DUNLOP CBM105Q CRYBABY MINI BASS WAH(写真手前)である。
以前から所有しているCRYBABYのベースワウ(写真奥)をダウンサイジングしたもの。サイズ的には半分くらいかな。随分と小ぶりになった印象だ。
以前から所有している、だなんて書いたけれどもベース用のワウペダルは何なら人生で2台目に購入したそれなりに長い付き合いのエフェクターである(もうかなり前になるけれどもIbanezのワウとこの大きい方のワウペダルを比較した時にもチラッと書いた)。以前やっていたバンドでは随分と使った。当時のペダルボードにはこのCRYBABYのデカい(といってもペダルワウとしては標準的なサイズか)ペダルワウとワーミーペダルとその他のペダルが相当数載っていたのだから、当然デカいし重い。よくもまあ電車移動で持ち運んでいたものだ。
故に写真では目立たないけれども、激烈に汚い。擦り傷当たり前、粘着テープの跡にパネルもひん曲がって、とボロボロである。
クゥワッ!だったりワウワウ!だったりそういう使い方ではなく、フィルターをギュィィィィイイン!!とかけるような使い方をよくしていた。ペダルボードに放り込んでおいて気が向いた時にファズとかと一緒にかけてッギュピャァァァァァァァァァッ!!といわすような使い方もした。
最近はデカいし重いので明確に使用する意図がない限り機材棚に鎮座しておられた。
CBM105Qを買ったのはたまたま立ち寄った〇ARD OFFでそれなりに安く売られていたからに他ならない。
妻に「昔愛用していたワウペダルのミニ版が手頃な価格だから買って良いか」と訊いた。妻がGOサインを出したのはそれだけ値段が手頃だったから、というのもあるだろう。
一応試奏してみたところ、店員さんから「ベースにワウっていうのも面白いですよね」と声をかけて頂いた記憶もある。
で、これは大きい方のCRYBABY ベースワウを使っていた時にも思っていた難点。
ペダルを踏みこんで自動オンになる機構上、足を外すとバネでペダルが戻ってきて自動的にエフェクトオフになるのだが、その時に若干レイテンシーが発生するのである。ペダルが戻る→エフェクトオフになるという機構上、Q=ペダルのピーク設定次第で差こそあろうけれどもどうやったってちょっと曇った音というかこんもりした音になって数秒その音のままになり、それからオフになる。数秒であるとはいえ、意図しない変化が起きている気持ち悪さは感じてしまう。
このレイテンシーがどうやったって気になっていた。
だがしかし。
このミニ版を買って色々調べていると、どうも内部トリマーでレイテンシーを可変出来るとの事。嘘だろ!?
で、早速裏蓋を開けてみる。トリマーが確かにある。回してみる。あれッ!レイテンシー解消!?
えっ、しかもこれ、ミニ版だけじゃないの!?これまで使っていた大きい方にも搭載されている機能だって!?嘘だろ!?
大きなワウペダル、購入早々に裏蓋を開けていたなら、笑いながらトリマー回してレイテンシーなんて問題にさえ感じなかっただろうな…。無知とはつくづく罪なのであった。
ちなみに大きい方だとペダルを一度持ち上げないと触る事が出来なかった裏蓋上のボリュームコントロールとQコントロール、ミニ版は筐体サイドに両コントロールが移動しており、大変触りやすい。
では肝心の出音を比較してみたところ、音の差異は僕の環境下では特に感じず。Qでピーク設定(いやいやそんなに攻撃的にならなくても、というくらい高い周波数帯域にピークを設定する事も出来る)、ボリュームは踏み込んだ瞬間にゴツくブースト出来るくらいに上げられる。
筐体のサイズ故にペダルの踏み心地は当然、随分と違う。大きい方が細かい動きは出来る実感がある。足をペダルに添えて少しずつ踏み込んでいく、みたいな使い方はCBM105Qだとちょっとばかし神経を使うかもしれないね。
細かい動きを要求されるような使い方をするかは、僕の場合は甚だ疑問ではあるが。
サイズが小さい=「じゃあ気軽に持ち出そう」と思えるのは素敵な事。