本当にここまでやって良かったのか、Demonfx ALPHA・OMICRON。

娘(次女)の夜中の授乳は僕と妻のどちらか、目が覚めた方が担当するという事になっている。しかしながら結構な高頻度で妻が請け負ってくれる(有難う有難う有難う)のでそこまで睡眠不足なわけではないのだが、何故かここ最近は娘(長女)の寝かし付けでそのまま一緒に眠ってしまう事が続いていた。そんなに疲れているわけでもないんだがな、何なんだろうなあ。
ともあれ、久しぶりの日記である。
今日の日記は本日届いたばかりのディストーションペダルの備忘録。


DemonfxのALPHA・OMICRONがメ〇カリにて10000円を切るくらいの価格で出品されている事には気がついていたのだが、注目し始めたのはその出品者様が販売金額を9000円くらいまで値下げし始めてからであった。出品者様は日毎に少しずつ値下げして誰かが購入するのを待っている様子だったのだが(お、安いじゃん)という気持ちが(この金額なら試してみたいな)へと変わり、金額が8500円を切ろう頃には(8000円なら迷わず買うのにな)とまで思っていたのだから僕も現金なものだ。
8200円、いいねいいね。8100円、もう一声!そして8000円、妻にLineを送った。妻「買っちゃえ!」、よしきた!

DemonfxのALPHA・OMEGAとは書いたものの、ペダルのデザインからコントロール系統、そして恐らく出音までDarkglass Electronicsの同名ペダルのパ〇リだろう。よくぞここまで同じにして訴えられないものだ。もうまるっきり、デザインは一緒なのであった。
元ネタの方は音を出した事がないので比較する事は不可能。でもここまでデザインも真似していて出音がまるっきり違うという事もきっとなかろうと思うので、少なくとも音の方向性は限りなく似ているんだろうなと思っている。とはいえ、今回はあくまでDemonfxのALPHA・OMEGAについての備忘録である。
ではまず各コントロールについて。

BLEND=ドライシグナルとエフェクトシグナルのブレンドコントロール。
MOD=2種類のディストーション『α』と『Ω』の間をいったりきたりするコントロール。
LEVEL=エフェクトシグナルのボリューム。ちなみにドライシグナルは常にユニティゲイン。
DRIVE=歪み具合。
BITEスイッチ=オンにするとハイミッドが強調される。
GROWLスイッチ=オンにすると低域が強調される。

まず音出しの時に独特だなと思ったのがBLENDコントロールで、これは常にユニティゲインのドライシグナルとLEVELコントロールで音量を調整出来るディストーションシグナルのブレンド比率を決めるコントロールである。何となく先入観でBLENDでドライとディストーションの混ぜ具合を決めてLEVELはマスターボリュームだと思っていた僕は、LEVELとBLENDが絞り切った状態でオンにしてみてバイパス時と全く同じ音が出ている事に驚いてしまった。
「ドライシグナルが常にユニティゲイン」「BLENDコントロールでドライシグナルとディストーションシグナルを混ぜて音作りをする」という事は「ドライシグナルはバイパス時以上にブーストは出来ず、歪ませる以上どうしてもドライシグナルはバイパス時以下の音量にしかならない仕様」である。
とはいえディストーションシグナルの音は『α』も『Ω』もそれぞれ低域はしっかり存在しているタイプの出音であり、それ故にドライシグナルの低域ありきで音作りをする必要もなく不足は感じなかった。むしろ最近自分の音作りだとドライシグナルに重きを置き過ぎてどうも音がモタついたり歪んでいる中域以上が前に出てこなかったりするのでこういう操作性の方が音作りはしやすいのかもな、と思ったりする。

歪み方は元ネタのブランドがきっとそういう方向性なのだろうけれども現代的なハイファイな印象で『α』がドンシャリ傾向、『Ω』がミドルの張り出した歪みである。
MODコントロールでどちらかを選ぶor両方を混ぜて使う事が出来る。僕の好みは『Ω』多めの『α』を少し混ぜるくらい。

凄いなと思ったのがBITEとGROWLの両スイッチで、それぞれが「丁度良い帯域が」「丁度良いだけ」ブーストされる。元ネタの方ではBITEは2.8kHzのブーストらしいのだけれども、ここをブーストしてギャンギャンに歪ませてピック弾きするとちゃんとアタックが抜けてくるのね。BITEもドッシリとした重量感が足されて存在感が増す。ハイミッドとローの調整をツマミではなくスイッチにしたのは操作性がシンプルかつ明快、かつ超・適切な感じがして素晴らしく扱いやすい。

「凄く良いな!」と実感すればする程に本家Darkglassの方も気になってくるのであった。