MK44 AMMOKNIGHTSを作る 第1回 組み上げ

ファイアボールSG日東科学版グスタフガチャーネンのファイアボールSGと模型製作を行ってきて、では次に何を作ろうかと考えた時に「最近のキットを作ってみたい」と思った。
これまで製作した3つのキットはいずれもBO〇K OFFやメル〇リで購入した中古品である。誰かの手元で一定期間寝かされて、中古市場に流れ出、そして僕の手元にやってきた。日東科学版グスタフを作った時はその微妙にずんぐりむっくりしたプロポーションに(それはそれで格好良いのだけれども)時代の変遷を感じたものだ。
「最新のキットは、作りやすさとか違うものなのだろうか」と気になった。


というわけで今回、インターネットでMK44 AMMOKNIGHTSを購入。
マシーネンクリーガーの産みの親、横山宏先生のもう一つのパワードスーツの物語=ロボットバトルVというシリーズのキットとの事なのだけれども箱にはきっちり「マシーネンクリーガー」の文字が。元々は別のシリーズだったものが今やマシーネンクリーガーの流れの一部に入っているという事?
この辺のシリーズ構成、ネットで調べてみても詳しい記述が出てこずよくわからないのだけれども、まあ格好良いから良し。
ハセガワ製という事でこれ、数年前に再生産されたもののようである。
インフルエンザで自宅療養中、白線の内側の自主企画に出演を辞退する事になりナーバスになった気持ちを鎮めるために組み始めた。こういう時は手を動かそう、兎に角手を動かそうじゃあないか。


妻と娘も翌々日27日の朝方まで妻の実家に避難中、週末は僕は家で一人療養中という事で兎に角時間だけはあるのだった。
とはいえまだ病み上がりの自宅療養中の身、体力的にも本調子ではないのは明らかだったので無理のないようにコツコツ組んでいこうと思いながら手を動かす。
MK44、説明書通りに組んでいくと足パーツから作る事になるのだけれども、この時点で簡単に組み上がっていく割に仕上がりの造詣が細かい事に驚愕。


太腿部分に1.1mmのピンバイスで穴を開けなければならないところがあるのだが、これもパーツの内側の部分に「ここに穴を開けてね」というガイドがあって不親切なんだか親切なんだかっていう感じ。しかし『作る』悦びは大いに感じられる。
楽しいぞこれ。


と思いきや、明けちゃいけない側にも穴を開けてしまい慌てて溶きパテで穴を埋めて修正。
無心に手を動かす悦びに気持ちが落ち着いてくるのを感じる。
とはいえやはり演奏はしたかった。したかったナァ。


ボディ内部、パイロット席は幾つかの部品を組んでいくだけでこんなに立体的に、メカメカしく仕上がるのだった。
凄いぞMK44。しかもこれ、内部なんだよね。組み上がった後も可動部を動かしてスーツ全面を引き出す事で表側に露出する事が出来るっちゃ出来るんだけど、僕は今回もパーツをバッキバキに固定して作っていくつもりなのでこの部分が見られるのも今のうち。勿体無いといえば勿体無いけど、いつかまたそういうバージョンで組めば良いか。


この部品なんかどうやったって隠れてしまう箇所に、こんなに細かい造詣が施されている。
凄いなハセガワの技術!
しかし表側に出る事はない。なのでこの写真を以て供養(?)としたい。


というわけで「うわあ楽しい!」と手を動かしているうちにMK44 AMMOKNIGHTSが組み上がってしまった。
組むだけでこれだけ楽しいのは初めての経験だったかもしれない。
ほとんど1mmくらいの点を10個近く接着する箇所があってそこだけは(おいおい本気かよ!)と思いながら悪戦苦闘したけれどもほとんどの行程がワクワクしながら手を動かしているうちに終わってしまった。
いや良いキットですよこれは。


ここが開く仕様。
あとボディ全面を引きずり出せるんだけどしまったな、そっちも写真を撮っておけば良かったな。
しまったしまった。
結局、組み上がったのは夜中の26時過ぎ。途中で休憩やら食事やら企画の様子をうかがったりを挟みながらずっと手を動かしていた事になる。ぶっ続けで時間を気にせずに模型製作に手を染める事が出来るのもこういう時だけだ。
人生できっと何度もある事ではあるまい。何度もあってたまるかよ。
とはいえ、思い出深い模型製作になりそうである。
下地塗装等は翌日以降、今日はここまで。