前回まで
■NITTO ナッツロッカー 1/76を作る 第1回 一気に組み上げる
■NITTO ナッツロッカー 1/76を作る 第2回 ちょっとした工作をする
■NITTO ナッツロッカー 1/76を作る 第3回 補修→S.A.F.S 1/76製作→工作
■NITTO ナッツロッカー 1/76を作る 第4回 サーフェイサーを筆塗りする
■NITTO ナッツロッカー 1/76を作る 第5回 オリーブドラブで塗っていく
■NITTO ナッツロッカー 1/76を作る 第6回 S.A.F.Sにポーズをつける→混合色を塗り重ねる
■NITTO ナッツロッカー 1/76を作る 第7回 水転写デカールを貼る
■NITTO ナッツロッカー 1/76を作る 第8回 フィルタリング→S.A.F.S仕上げ→ウェザリング
■NITTO ナッツロッカー 1/76を作る 第9回 台座製作(娘との共作)→配置
■NITTO ナッツロッカー 1/76を作る 第10回 砂埃の表現を綿に頼る
■NITTO ナッツロッカー 1/76を作る 第11回 砂埃の表現は果たして本当にこれで良いのか
いよいよナッツロッカーも完成目前である。
全く模型製作はなかなか慣れるという事がない。毎製作、新しい事に挑戦しようとしているのでそれも至極当然な事なのかもしれないけれども、それにしても毎回どうしてこうもと言いたくなるくらい違う事で悩む。
今回の1/76スケール ナッツロッカーに関して言えばひとえに『綿』について悩んだ印象が強い。組み上げ、そして塗装までは順調に進んだし何なら追加で手を加えた工作も良い感じにキマッた。
しかしながら綿!今回苦労したのはひとえに綿!
綿の扱いに悩まされた、というか「綿の扱いはこれで良いのか、これで正解なのか」と悩まされた1/76スケール NITTO ナッツロッカー、であった。
前回「これで良いのか」と思い悩んで以降、確か5月1日の夜だったと思うのだけれども、一念発起して綿を貼り直した。
これまで貼ってあった分に関しては完全に剥がす事はせずに適度に残し「やはりこうだろう」という形に貼り直した。
そしてこの日、前夜水溶き木工用ボンドで土台に貼り付けた綿が完全に定着した事を確認して、綿を整える作業に入った。
まず適度に綿を固めたいのでヘアスプレーを吹きかける事に。スプレーを使用する前に念入りに綿以外の部分をビニールで覆う。
スプレーがキットや地面に塗布されるとそこだけ風合いが変わる恐れがあったからだ。
あくまで想像上の兵器の駆動に関して、であるし想像の域を出ないけれども、きっとナッツロッカーが速度を出して突っ込んでくると真下に砂埃が舞い上がるというよりもナッツロッカーを中心に円形に砂埃が吹き上がるのでは、と推測して綿を張り付けた。
うん、前回のものよりも何となく「動いて」いる感じが出てきた。
ヘアスプレーで固めた綿を若干間引いて、形を整え、パステルの削りかすを砂粒として吹きかけた。
というわけで、完成!
ジオラマというと貧相かもしれないけれども、キットに同梱の1/76スケール S.A.F.Sも一緒に飾るとなるとこういう配置の方がしっくりくるのでは。
改めて考えれば、下を砂地ではなく草むら等にしてやれば砂埃ではなく草木の動き方等でナッツロッカーが突進してくる様子を表現出来たのかもしれない。
草木の表現はまたおいおい、である。
ナッツロッカー、初めて見た時には「何だいこの亀の甲羅みたいなのは」と思ったものだが、いざ自分で組み上げてみると「こいつぁ格好良いな」となるのだから僕もあてにならないものである。
オマケとはいえS.A.F.Sがついている事でこういうジオラマっぽい形で組み上げようと着想を得る事が出来た。
これを機にもっとちゃんとしたジオラマ製作にも目を向けてみようと思った。
いやーそれにしても格好良いぞナッツロッカー!