名古屋市美術館『西洋絵画の400年』を観に行った。

妻が「名古屋市美術館でモネの『睡蓮』が展示されている」と言う。
妻はモネの作品が好きで、少し前にもモネの体験型展示を観に行ったところであるけれども、今回は何でもモネ以外にも西洋絵画が沢山展示されているらしい。
というわけで家族全員で行ってきた。娘(長女)は絵画に関心がある様子だったし、娘(次女)はベビーカーで連れて行き、落ち着かない様子だったら僕と一緒にさっさと会場を出れば良い。表現や芸術、文化に触れるのは大人も子どもも必要な事だと考える。


開催中に行かねばならないね、と妻と話していたものの「今日行こうか」で行ってみたら危うく終了前日。
危ない危ない。見逃すところであった。
入ってすぐに今回の展示のパネルがあったので妻と娘(長女)で記念撮影。


入っていきなり教科書で見た事のある絵画が。こんな例えで学の無さ、全開!
『サン=ベルナール峠を越えるボナパルト』というタイトルらしい。
「うわ!見た事ある!ナポレオンだ!」とか言いながら興奮。この一角はやはり人だかりになっていた。
ちなみに今回の展示、禁止の明記がない限り写真撮影して良いとの事。何たる太っ腹!


模型製作を趣味とするようになってから、絵画を観る時も少し見方が変わったような気がする。
模型製作は結局、立体的な絵画なんだなと思う。
この作品とか凄いよなあ。静謐で少し陰鬱な感じがして、しかし何よりそのタッチの緻密さと力強さに感動。


背景のパネルも含めて非常に気を配って展示されているんだな、と思った。
普段美術館に足繁く通うタイプではないけれども、妻の興味の向かう先に同行する事でこういう絵画を観る機会というのも増えた。非常に有難い刺激を頂いていると思う。


モネの『睡蓮』。
多くの絵を観、思った事がある。即ち、絵画とは描き手の「私にとって世界はこう見えている」という事実を表現したものなのかもしれないな、という事。抽象画であってもそれはそうだ。
モネも晩年、白内障を患ってそれまでと同じ風景を描いても絵が変わったという。認知症になった画家の自画像がどんどん変わっていったというのもその昔、見た記憶がある。
世界は私の目、私の感性を通して見るとこう見えている。
それを表現するにはそりゃあシビアにもなろうし緻密にもなるだろう、と思った。

世界は僕にとってどう見えているのか。