金曜の夜である。
さあ、模型製作の時間としよう。
炭酸さんの施術を受けた後に栄の駿河屋で買ったNITTO製 S.A.F.S(写真は購入時の日記より再掲)にようやく着手しようと思う。
S.A.F.S=Super Armored Fighting Suit。何て味わい深い。
調べてみるとこの『S.F.3D ORIGINAL』表記のS.A.F.Sは1984年の製品。
つまり僕の生まれた年のプラモデルという事になる。41年前のキットなのかあ。
自分と同い年の模型製作という事で、それだけでグッと思い入れも上がろうというものだ。
それにしても、41年前のプラモデルが3000円くらいで買えてしまったけれどそんなに安くて良いのだろうか。楽器だったら41年前のものは今やビンテージに片足突っ込んでしまっているのでは。プラモデルの市場がどういう価格の動き方をしているかわからないけれど。
箱を開けて御開帳してみると、パーツの点数はそんなに多く感じない。
そりゃあそうだ、直前に作ったキットが1/35スケール グスタフだったので2機分の部品点数と比べちゃいけない。
「サイズも大きい分組みやすそうだ」とすっかり1/35スケールを作った直後の自分から抜け出せていないのであった。
それにしても見た瞬間に「胴体の正面、ど真ん中に合わせ目がくるので合わせ目消しをしっかりしないとな」とか考えるようになった辺り、この半年間模型製作に従事してきた自分が根付いている。
楽しくて一気呵成に製作。
睡魔に襲われるギリギリまで手を動かした結果、パワードスーツ然とした姿を立ち上げる事が出来た。肩アーマーや腰アーマーやアンテナやら細かい部品を接着する前に合わせ目消し等しっかりしたいのでこの日はここまでにする。後ろに立っているのは首無しのフィギュア。
流石に40年前のキットなのか、パーツが歪んでしまっているのかハメ合わせるだけで綺麗に形がまとまったりしない。こっちが綺麗に合えばこちらが隙間が空く、といったように手元の力加減で微調整をしながらハメ合わせていかねばならない箇所が多々。
最終的にはどうしても隙間が空いてしまう場所はパテで埋めてやろう、と割り切った。
それにしても、ただ棒立ちにしているだけで何故こんなに格好良いのか。
丸みを帯びたフォルムとメカメカしい部位の同居具合が、非常に良い。
これが40年前だもんなあ、たまらないよなあ。
というわけでこの日はここまで。