NITTO S.A.F.Sを作る 第5回 鋳造表現→メカサフヘヴィを筆塗り

前回まで
NITTO S.A.F.Sを作る 第1回 自分と同い年のキットを製作開始
NITTO S.A.F.Sを作る 第2回 合わせ目の修正→組み上げ→修正
NITTO S.A.F.Sを作る 第3回 届いたスプリングでちょっとした工作
NITTO S.A.F.Sを作る 第4回 足の裏に軸を打つ→関節等、固定

日常と並行して、模型製作を進めている。
月曜の夜とてそれは変わらず。今夜も少しでも良い、作業を進めていこうじゃあないか。


塗装の前段階として鋳造表現(鋳型に鉄を流し込んで成型する際に出来た表面の凹凸だったりそういう鉄っぽい質感をプラモデルで再現しようと試みる表現)をキットに施すにあたって、妻が購入したと思しき使い捨てのビニール手袋を用いる事にした。
少し前に鶏のむね肉を使ってつくねを拵える際に「ビニール手袋があるのでそれを使うと手が汚れなくて良い」と使用を勧められ、成程、こりゃあ便利だと感じ入ったアイテム。
大量にあるので模型製作の際に1枚くらい使ったとて妻は怒るまい。これから指先にパテを塗ってキットになすりつけようというのだ、これくらい防御しないと翌日の仕事に差し障ろうというものだ。


最初こそビニール手袋を介しての手応えに不慣れなものを感じたけれども、すぐにその違和感もなくなり思う存分キットにパテを塗りたくった。ゴテゴテしないように、薄く薄く、それでもキット表面に質感が出るように意識しながら指先を筆のように捉えて動かしていく。素手でやった方が「何だかこんな事やっちゃって良いの」という愉しさはあったものの、仕上がりに関しては差異は感じられず。


1/35スケール グスタフの2機目を製作した際には「サフなんか塗らないよ」といきなりここで塗装に入ったのだけれども、今回は思い付きでメカサフヘヴィを使用して筆塗り。
サーフェイサー、多分だけどエアブラシで吹いてやった方が簡単だし厚さも薄くなるんじゃないのかなとは思うのだけれども、拙宅の製作状況ではそれも難しい。
サフの筆塗りという行為が理に適っているのかは甚だ疑問ではあるものの、模型製作に際して許される環境下ではこれが唯一の方法であろう、とも思っている。
サフを筆塗りした結果、なかなか良い感じじゃないかと思われた。
こりゃあ次回から一番楽しく、悩ましい行為=塗装に入れそうである。