NITTO S.A.F.Sを作る 第8回 塗装を続ける→気持ち良くなる

前回まで
NITTO S.A.F.Sを作る 第1回 自分と同い年のキットを製作開始
NITTO S.A.F.Sを作る 第2回 合わせ目の修正→組み上げ→修正
NITTO S.A.F.Sを作る 第3回 届いたスプリングでちょっとした工作
NITTO S.A.F.Sを作る 第4回 足の裏に軸を打つ→関節等、固定
NITTO S.A.F.Sを作る 第5回 鋳造表現→メカサフヘヴィを筆塗り
NITTO S.A.F.Sを作る 第6回 塗装で遠回り
NITTO S.A.F.Sを作る 第7回 清水式塗装に挑戦→怪我の功名で良い感じ

毎週土曜日の朝から昼過ぎにかけては娘(長女)の習い事行脚である。
8時30分頃からスイミングスクール、そして12時過ぎからピアノのレッスン。
移動時間を含めて2時間程の空き時間があるので、娘(長女)はその間ピアノレッスンの予習復習をしたり昼食をとったりまったりしたりするのだが、この日はまったりとタブレットを観て楽しんでいた。
束の間のゆったりとした時間である。妻も娘(次女)もゆっくりと過ごしている。
これ幸いと僕もゆったりまったりと手を動かす事にした。


今回の製作から塗料を薄めたりする溶剤を水に替えた
したがってリビングでの作業も気兼ねが幾分か減った。タブレットでの動画視聴に興じる娘(長女。プール後なので頭がタオル仕様)の前で塗装作業をする。
あずき色で1周目の塗装を終えたので、あずき色にグレーを混ぜて調色、塗り重ねる事で情報量を増やそうと筆を動かしたところ思っていた以上に格好良く、興に乗ってペタペタ筆を奮ったのだった。


格好良いけれども、しかしこれじゃあウェザリング(汚れを表現する作業の事)みたいだな。
本当の汚し作業は塗装を一通り終えた後に行うのだけれども、まあ、それはそれだ。
適時調色を繰り返して濃淡に差が出るようにし、情報量を増やして気に入るように塗装していく。
この工程、うまく自分の趣味嗜好と作業が合致すると脳味噌の中で明らかに快感物質がドッパドパ出る程に楽しい。
誰かが「マシーネンクリーガーの愉しさの1つは『塗る事』だ」と言っていたけれども、確かにそうなのかもしれないと思える。
手を動かした充実感を胸に、この後娘のピアノレッスンに向かった。