ZOOM iQ6というマイクを購入。軽く触ってみた結果。

近頃、手軽に録音が出来るハンディレコーダーを導入する必要性を感じていた。
バンドの練習やライブを録音して振り返ったりする事は勿論、最近はフィールドレコーディングをやってみたいと思っていたりする事もあって「そうなるとハンディレコーダーだろ」となるのは当然の流れであろう。

何故フィールドレコーディングかというと環境音への関心の高まり故である。
自分の中での鮮烈な音楽体験の一つに直島の銭湯でのリスニング体験があって、やはりあの銭湯の中で上から降ってくるように聴こえてきたブライアン・イーノとロバート・フリップの共作音源はかつてない程強烈な違和感のなさで自分の中に染み入ってきたのであった。しかしながらその後に同作品を聴いても近しい感覚はあれども全く同じ実感を得る事は出来ず、では入浴中だったという身体的な条件が作用しているのかと思って状況を再現してみても結果は同じ。
というか音楽体験の感動をどうにか自分の手で再現して、その先に自らの手での『構築』を試みる以上、身体的な要因は除外して検討すべきだったという反省もありつつ。
あの『自分の中』への深い深い導入を誘った鮮烈な音楽体験は、では浴槽に轟々と音を立てて流れ込む湯の音も関係するのでは、というところから環境音への関心が高まったという次第。
以降も趣味の一つであるサウナを楽しむ際に、水風呂後の休憩を屋外ではなく敢えて屋内で楽しむ事で浴室内に残響を伴って響き渡る環境音に耳を傾け、確かにその残響が自分の中に作用する様、導入の一翼を担っている事を実感したりした。
音楽以前の音に対する関心が高まった以上、音そのものに目、いや耳を向ける必要を感じたのである。
前置きが長くなった。


というわけで気軽に使用出来て目的を達するには十分そうなZOOMのiQ6というスマートホン用のマイクを購入した。
購入してすぐに自分が犯した間違いに気がついた。
iQ6はLightningコネクタで、僕のiPhoneはUSB-C端子なのであった。変換アダプターを用いなければそもそも接続する事さえ出来やしない。
慌てて妻の使用しなくなった旧いスマホを持ち出すとこちらはLightning端子、うむ、こちらなら接続出来る。
妻の旧いスマホを充電して立ち上げると勿論通話等の機能はないけれども、幸いWi-fi環境下ではアプリ(iQ6はZOOMがリリースしているHandy Recorderというアプリを使用するとより鮮明に録音する事が出来るそうな)をインストールする事も出来た。
いざ録音!

なかなか良いじゃないか、想像していたよりも遥かに鮮明に録音する事が出来た。
ではこれをDAWに取り込むにはどうすれば、と色々触ってみるとファイルの共有方法が「iCloudでの共有」「SoundCloudでの共有」「Emailでの共有」の3種類。悪戦苦闘してみたものの、いずれもうまく立ち行かず!
ク〇ッ!!
これじゃあ録音出来てもその録音データで楽しむ事が出来ないじゃないか!
もうこれはあれか、ハンディレコーダーそのものを買えってか!