若輩ながら年齢を重ねてきて思うのだが、人には『会いに行』かないと会う事が出来ない。
結婚して子どもが出来ると、それまで一緒に遊んだり会ったりしていた友人知人も「忙しいだろうな」と気を遣って遊びに誘わなく、いや(恐らく多分)誘ってこなくなる。そりゃあそうだよね「家族をおいて1人だけ日曜日の昼間に出てこいよ」とか僕でも人に言えないし、僕でさえそうなのであれば僕よりも善良かつ良心ある友人知人もきっとそうだろう。
そうなると家族と職場の同僚、一緒にバンドをやっているメンバー以外で休日だったり余暇に会ったりするのはそういう自分達と似た環境の友人世帯という風に限定的になってくる。
人には会いに行かないと、会えない。
そんな現実的かつ寂しい事があるか、じゃあタイミングが合いそうな友人知人旧友には会いに行こう、という気持ちになった。
ご無沙汰でも会えば盛り上がるだろうし、いやむしろご無沙汰だからこそ盛り上がる事もあるだろうと思ったのだった。
久しぶりに梶藤君(26時)に連絡をしてみて、一緒にサウナに行く事になった。
梶藤君も忙しいだろうから、何ならお互いの生存報告だけでも良いかと思って連絡したのだけれども嬉しい『予想外』だ。
ダメ元で誘ってみて良かった。
梶藤君はサウナ・スパ健康アドバイザーの資格も取得したと聞いていたし、一緒にサウナに行きたかったんだよね。
サウナについては自由気ままに足を運んではその時の気分でサウナ室に入ったり水風呂に入ったり、間隔が空きつつも手当たり次第に色々探っているような状況だったのでアドバイスが欲しかったというのもある。梶藤君なら僕の知らない未知のサウナも知っているであろう。
というわけで娘(長女、次女)が寝静まった後、妻に見送られ梶藤君宅に車で向かった。
合流後、どこに行こうか審議した結果、行ってきましたよ、愛知県知立市サウナイーグル。
行きの車中でお互いの近況報告。5年近くゆっくり喋ったり出来ていなかったので「え、そうなの!?」という話も沢山訊けて楽しかった。熱中し過ぎてサウナイーグルの前を何度か行き過ぎてしまった程。やはり面白い男、梶藤君。
で、サウナイーグルも久しぶり。久しぶり過ぎて前精算なのか後精算なのか忘れており、受付時に財布を出したりしまったりしてしまった。ちなみに後精算だった。
この日は梶藤君のペースについて行けるだけついていこうと決めていた。浴室ストーカー的で気持ち悪いかもなと思ったけれども、人のペースにあわせてサウナ室入ったり水風呂入ったりするのも一興と思ったのだった。
身体を洗い清めて湯舟でゆっくり足を延ばして入浴して、そうすると浴室内に見慣れない空間が出来ている事に気がついた。
以前は壁だった場所がブチ抜いてあり、その奥にサウナ室と水風呂が増設されている!?
前回来てから相当間が空いているけれども、まさか一部改装(※調べて見ると2024年2月に新設との事)されているとは。
『メディテーションサウナ』と銘打ってあるが成程、『瞑想』というだけあってサウナ室内は薄暗く、テレビもない。そして、室内が熱い。「おおっ」と声が出る程の良い熱さである。
梶藤君と同じタイミングでメディテーションサウナを出、そのままその横の『シルキー水風呂』に入る。
寝っ転がって入れる温度高めの水風呂で、水が白くて肌触りも良い。無限に入れそうである。
メディテーションサウナが良かったので2週目もメディテーションサウナへ。2週目の水風呂はシングル(温度表記は6.2度だったかな)に入って潜水、そのまま隣の水風呂(15度台前半だった記憶)にゆったり入る。以前来た時はこの水風呂も冷たく感じてなかなかゆったり入浴出来なかったけれども、不思議とこの日は「ずっと入っていられる心地良さ」。
外気浴スペースも淡い照明が非常に良い。これまで来た日よりも空いており、落ち着いて休憩出来た。
最後は以前からあったサウナ室で熱さを堪能し、シングル→水風呂と楽しむ。この日で一番長く水風呂に入った気がする。
外気浴していると久しぶりのどこまでも上昇するような気持ち良さを感じた。
梶藤君に「目が完全にブチギマッてますね」と言われた記憶がある。
梶藤君、一緒に入浴して思ったけれども浴室内の所作が美しい。
タオルを絞る時も浴室内隅の排水溝の上で絞ったり、休憩スペースも使った後はちゃんと流してから立ち去ったり、サウナとサウナ施設への敬意というか愛情というか感謝というか、そういうポジティヴな感情を自然と行動で表していて、そういう光景もこの日滅茶苦茶気持ち良かった事の一因だったよな、と思う。僕もこれからそういう所作を意識していこう。感謝は態度と言葉で表していかないとな。
帰りには梶藤君に付き合って貰って零式書店 刈谷店でプラモデルをチラ見して帰宅。
良い時間だったー。
また梶藤君とサウナ行きたい。