妻の実家に滞在している義姉とその子ども達(姪っ子、甥っ子である)と一緒に東山動物園へ行く予定であった。
しかしながら名古屋祭にて入園料が無料になる故、大変な混雑が予想されるとの事で尻込みした僕達は戦略的撤退を決定、代わりに名古屋港水族館へ行く事にしたのであった。
これまでも足を運んできた名古屋港水族館であるけれども、今回はベビーカーも押しながらになるしちょっとこれまでと趣向を変えて色々見てみようと個人的に思っていた。

北館入って割とすぐのところにイルカ達がいるけれども、その傍らでイルカのほぼ等身大フィギュアが出迎えてくれる。
まじまじと見るとイルカって特殊な造形してる生き物だよな、と思う。
愛嬌ある顔してるけど、この角度で写真取ると何だか不敵にも見える。

クジラの骨格標本の向こうに『大いなる帰還』という文字が見えて「何て面白い構図!」と写真を撮った。
娘(次女)を乗せたベビーカーを押しながらなので人ごみに突っ込んでいくよりもこういう楽しみ方の方が結果的にも良かった気がしている。

シロナガスクジラの顔の模型。
そりゃあこんなのと突然出くわしたら「化物だ」と言いたくもなるよ。
昔の人の気持ちがわかる気がした。

メルヴィル『白鯨』は確か途中で断念、読み切っていない気がする。いや、完読したんだったかな?
グレゴリー・ペック主演の映画で観て「白鯨に足を食われた船長の復讐の物語」という浪漫溢れる話に興奮した記憶がある。
執念の鬼と化したグレゴリー・ペックが格好良かった。
そのテンションで原作にも手を出したものの、半ば海洋記録と化した小説は滅茶苦茶長くて、うん、多分読破していない気がするな。

昔の人が描いた海獣の絵というのはどうしてかくも心奪われるのか。

同上。
ディズニー映画『ピノッキオ』でもヴィランズとして人食い鯨が出てくるけれども、あれも結構な迫力だったもんな。
山のようにデカい魚(厳密には哺乳類だけれども)ってやっぱりインパクトが凄いんだよな。

そうこうしているうちに丁度良い時間になったのでイルカショーを見学。
早めに席を取って売店で軽食を買おうと思ったのだが、長蛇の列。
手分けして色々仕入れて飲み食いした。
こういうところで買う焼きそばはしみじみと旨い。あとクリームチーズ入りのプレッツェルが目を見開く程に旨かった。

娘(長女)の希望で娘(長女)と僕の2人はほぼほぼ最前列で見学したのだけれども、お陰でイルカのジャンプも迫力あるアングルで目撃出来た。
ブワーッと泳いできてジャンプして水面から飛び出すってどれだけ筋肉あるんだ、と驚いてしまう。

ふと見ると名古屋港シートレインランドの観覧車が見えるのであった。
何となく、自撮り。中年の自撮りって一体何の価値があるのか。
自分自身の思い出以上の価値なんてないものの、それだけでもあるのならば十分に過ぎる。

記憶の中では北館入ってすぐにあったと思っていたのだが実際は南館に入って割と進んだところにあった潜水服の2人の模型。
名古屋港水族館というとこの2人を連想する程に、最初に訪れた時からそのインパクトで僕を迎えてくれた。
しかしながらこれで潜水するだなんて何たるチャレンジング。

深海コーナーで見かけたオニアンコウの可愛いイラスト。
深海コーナーはジオラマに魚の映像を投影して、あたかもそこに魚がいるように見せながらも色々解説してくれるコーナーが素敵だった。ボーッと眺めていると2周3周と観れてしまうのだった。

深海コーナー出口付近でこんな素敵なロケーションに遭遇。
深海っぽさを演出するシンセサイザーのBGMも相まってたまらない空間となっていた。
アクア・トトぎふといい水族館はシンセサイザーのアンビエントと相性が良いのだろうなと思う。
娘(長女)がやりたがっていた真珠発掘もこの日は挑戦。自身で採取した真珠をアクセサリーに加工までしてくれるのだった。
「くるたびにぜったいやりたい!」とコメントする程に娘(長女)は楽しかったらしく、彼女の趣味嗜好にも合致したようで挑戦した甲斐もあろうというものだ。
その後、妻の実家に立ち寄って皆で夕食となったのだが娘(長女)が「おなかいたい」と元気がなくなり、嘔吐、発熱。
胃腸風邪だったようでグッタリしていて気の毒だった。
翌日も学校を休み義母に看病して貰い療養するも、何と妻も気分を悪くして発熱。
ちなみに僕は娘(長女)に次いで嘔吐。早々に嘔吐したのが良かったのか、それとも嘔吐した後に気付けとして飲んだカロナールが良かったのか復活が早かった。
疲れが出る時節なのかもしれないなあ。