BEHRINGER GDI21を弾いての備忘録。

機材棚の中にはいつ、どうやって手に入れたのか全く記憶にないものが時折紛れ込んでいる。
BEHRINGER GDI21もそんな一台。いつから手元にあったのか、どういう経緯で僕の機材棚にこれが紛れ込んでいたのかさえ定かではない。あれかな、いつか友人が「もう使わないので」と段ボール箱一杯分のエフェクターを贈ってくれた事があるのだが(楽器を弾く人生を20年以上生きているとそういう素敵な事も1度や2度、あったりする)、これもそんな中の1つだったような気もする。
ともあれ。


改めて、BEHRINGER GDI21である。
コントロール系統からTECH21 SANSAMP GT-2のコピーなのは明らかである。
「サンズアンプとあらば何でも買う」みたいな時期にGT-2も手に入れたのだけれども、生憎と何かの弾みで故障したのか電源が入らない状態だった。というわけで生憎だけれども比較検討は出来ず、このGDI21を単体で弾いての備忘録となる事をご容赦頂きたい。

コントロールはDRIVE(歪み具合)、TREBLEとBASSの2EQにLEVEL(音量)とシンプル。
音のキャラクターを大きく変えるのはAMPとMODとMICのミニスイッチである。
AMPはCALIF=メサブギー、BRIT=マーシャル、TWED=フェンダーのアンプのモデリングとの事。
MODはCLN=クリーン、HI G=ハイゲイン、HOT=クランチと歪み具合のコントロール。
MICはOFF X=オフマイク気味(っぽい感じ)、CNTR=センター(気味っぽい感じ)、CLSIC=具体的にどのイメージかはわからないけど(マニュアルによると『アンビエンスのないマイク位置』らしい)一番アタックが明瞭、というようにマイキングの位置をどこでしているか再現するコントロール。
GND LIFTスイッチは入出力間のグラウンド接続のカット。ノイズがカットされるそうだけど僕のシステムだと特に変化は感じなかったです。

ベースギターを繋いで使うには勿論好みはあるにしても、大筋でいえばTWEDでCLNでCLSICが(何かチャラい感じになるなこの表現)低域もしっかりあって適度に歪んでおり気持ち良かった。BRITにするとDRIVE下げ目にしても結構ギャンギャンになっちゃったもんな。
あとGT-2には搭載されていないバランスアウトがついている。これによってミキサーに直接接続出来るダイレクトボックスとして使う事も可能、とさりげなく本家にはない機能を盛り込んである。
インターネット上で読む事が出来るレビューではそのコストパフォーマンスの高さ故か大好評なのだが、そのレビューを書いている方のほとんどがギターリストである。そりゃそうだよな、あまりベースギターで積極的に使われるブツではないのかもしれない。海外のユーザー何人かが「on BASS」の動画レビューをアップしているけれども。
この筐体のBEHRINGERは筐体がゴツくて重たくて安心感があるなぁ。