僕の機材棚のエフェクターって入れ替わりが最近でこそ激しく(使わないのは手元に残しておかないようにしている、基本。僕だってお金に困ったらエフェクター売るくらいはするんだゼ)、せめて手放す前に感想の記録くらいはと思うんだけどそれさえもされずに旅立って行ったペダルが幾つあった事か。
この分だといつか「あれ持ってたけどどんなんだったっけ」とか言って好奇心を元手に買っちゃう羽目になったりするからせめて記録くらいはつけておこうと気持ちを新たにした次第。
何故こんな事を思ったかと言うと、このブログを読んでて「そういえばこれ持ってるじゃん、僕ってどんな感想抱いたんだっけ」といざ自分の書いたブログを読み返そうとしたら確かに書いた記憶はあったのにその記事が全然見つからない、なんて事があったから。
というわけで「持ってたけど感想を書いていなかったシリーズ」第一弾という事で先程のリンク先でレビューされていたBEHRINGER SF300 “SUPER FUZZ”についてメモ替わりに書いておく。
これ、すっかり某B社のファズの完全コピーかと思っていたらここ曰く仕様変更があったそうで。
いや、全然知らなかった!BEHRINGER侮りがたし!僕が所有するのはここ最近のモデルのようです。
「まあ、(大体)3000円くらいならいっか、どうせハズレだろうけどなッ」くらいの気持ちでインターネットにて注文、届いたその日がライブだったのでブリスターパックをそのままライブハウスに持ち込んでリハーサルの時に初めて使う、みたいな事を年甲斐もなくした記憶がぼんやりとある。その時は結局BOOSTモードにて使用。
あ、話が前後するけれどもこのファズ、「ブボボボボボ」なFUZZ 1、「ビシャシャシャシャズギャギャ」なFUZZ 2、そして「皆これが好きで使ってるんじゃないのかってくらいこれを褒める」BOOSTの3モードある。
コントロールはLEVEL、よく効く(微調整とかそういう甘っちょろい効き方ではない)EQであるTREBLEとBASS、GAINとモード切替スイッチの5つ。
で、僕がライブで使ったBOOSTモード、さっきもちょろりと書いたけど、レビューサイトとか読んでると皆本当にこのモードを褒める。「ファズとしては難有り、だけどブースターとしてはオツ」みたいなレビューが印象的。
このBOOSTモードにするとレベルが効かなくなって、GAINコントロールによるBOOST量とEQしかコントロール出来なくなる。
で、このブースターが結構良いんだよね。GAINコントロールでのブースト量を最小にしても音にハリを持たせてくれるし、ブースト量を上げていってガツッとブーストさせてもオツ。EQも効くのでこの値段でこのブースターってだけでも買いじゃんって思えてしまう。
で、肝心の各FUZZモード。
FUZZ 1はまだ扱いやすい。EQの効きも良いのでベースギターで使ってもそれなりにいけちゃうんじゃないか?と思わせる音色。
どことなく古臭い、だがそれが良いファズサウンドって感じ。ドラムがガシャガシャズタンズタン、ギターがイケイケなバンドだと主張するには厳しいものがありそうだけれども、スリーピースとかでぶん回すような歪ませ方をするようなら面白いのではないだろうか、と思う。
FUZZ 2がこれ、一気にミドルがスッコーンといなくなってドンシャリ傾向のファズになる。有名な人が足元に置いているらしく、そのバンドの「カオスな音」(とファンは呼ぶそうな)がこれ一つで出るってんで愛好家は重宝している模様。このモードにすると気持ちも大きくなってTREBLE、BASSともにマックスにしたれやって気になる。だけどもきっと、前述のようなドラムがガシャガシャズタンズタン(以下略)では主張しきれないどころか結構サックリとかき消されちゃうような音なのかなあ、と感じた。
...うん、ブースターとして、使う、かな...。自分の使いたい用途で栄えるファズならもっと好みの、持ってるし。
だけども売っ払おうと思えないのはBEHRINGERってメーカーの持つ魔力と「売っても二束三文にしかならねえだろ」って気持ち、なのだろうか。
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