おいどうなってんだ、機材棚をチェックするとどんどん備忘録書いてないエフェクターが出てくるぞ。
(手元にある機材の備忘録を書き終えるまでは、新しいブツを買うのは控えよう)とか思ってたけどこのままだといつになるやら、だ。
というわけでBOSS DS-1。
インターネットは便利だ、『Boss pedal serial number decorder』という、ペダル裏側のシリアルナンバーを打ち込むと製造年を教えてくれるサイトによると僕の手持ちのこれは2005年製。結構最近じゃん、と思ったけど何だかんだで19年前なのであった。
これは高橋君(鈴木実貴子ズ)から貰ったもので、鈴木実貴子さんがライブで使っていたものだったと思う。僕が最初に鈴木実貴子ズを観たのは2013年のこの頃だったと思うのだけれども、確かこの時は鈴木さんはエレアコをDS-1で歪ませていた。後に足元を見た時から現在に至るまでBD-2を使っている(ちなみにここ数年はBD-2を2台使っている)ので、僕の手元にあるDS-1はきっとその役目をBD-2に引き継いで引退したのだろう。
歴戦の証か、ちょっとインプットのジャック部分が接触が怪しいのでライブでは使っていないけれども(早く直せよ、という話である)、今回こうやって日記に書くにあたって再度弾いてみると、実に魅力的な一台なのであった。
DS-1をベースギターで使う、となると僕の中ではかつて共演したGreat Decieverというバンドのベーシスト氏である。
あと以前購入したDF-2が回路的にDS-1と近しいと聞いた事がある。で、DF-2はベースギターで使っても良かった。確か実際に犬栓耳畜生のライブでも使った気がする。
今更書き記すまでもない程シンプルなコントロールだけれども、ツマミは『TONE』『LEVEL』『DIST』の3つ。トーンに音量に歪み具合、である。
実際に弾いてみるまでDS-1をベースギターで使うには随分と厳しいんじゃないかという先入観があったのだけれども、万が一僕と同じようなイメージをDS-1に持っている方がいらっしゃったら是非一度弾いてみて頂きたい。予想を裏切る程ベースギターにもフィットするペダルなのである。
低域がスッカスカになりそうだな、と思って所謂BOSSセッティング(全部12時)で弾いてみるとバランスよく低域から高域まで出ている事に気がつき、ではこれならどうだとちょっとTONEを絞ればハイ、必要十分な低域が得られるのである。
DISTツマミはあまり上げ目にするとバッシャンバシャンになって(こりゃあアンサンブル中だときつそうじゃわい)と心の声が聞こえる。良い感じに芯が残るようにツマミを触っていくと結局DISTコントロールはゼロになった。この状態でも『ディストーション』の名に偽りなし。結構歪むし、飽和感も得られる。
あとはLEVELを低域側でバイパスと揃えれば(オン時とオフ時でローエンドが聴感上同じくらいになるようにLEVELを調節する、の意)、良い感じにまとまってくれる。
これ、ブレンダーで原音足してDISTを上げ目にしても良い感じになるんじゃなかろうか。
そこまでいったらベース専用機と肉薄するのでは、といったら言い過ぎかもしれないけれども、それくらいこの飽和感は得難いものがある。
王道のディストーションはやはり良いものなのであった。