Digitech BASS synth wah

続・我が逃走-CA390500.JPG

風呂で髭を剃っていたら誤って左薬指の先を切った。血がとめどなく流れ出た。いっけねえ、ライブ前だってのにこれだ。

コダマ09が近付き、少しずつ興奮状態に陥っている。遠足前夜の子供のように、意識は覚醒状態のまま眠気は一向に訪れず、何か忘れ物はないかとアレもコレも気になって仕方がない。これでは本当に子供だ。
前例からいけば現地入りした後の僕は眠気と体調不良に襲われるだろう。どれだけ備えてもそうなのだ。ライブ毎に興奮し、その度に「今後繰り返しまい」と肝に銘じるものの、ライブ直前のこの興奮状態だけは如何ともし難いらしい。
ましてや今回は野外フェス。アンダーグラウンドという言葉は好きではないが、恐らくはそれに分類されるバンドに於いては豪華な、豪華過ぎる出演陣によって催される野外フェスなのだ!

一観客として楽しみなのは無論だが、何より当日を控えて僕は自分が出演者であった事に何より安堵している。実は不完全密室殺人、当初は活動休止に伴って出演できない筈であったのだけれど、主催者様の好意と英断により活動再開を決めて暫時の後、どうにか出演が叶ったのである。
あの時主催者側からOKを頂けて本当に良かったと思っている。
活動再開を祝してくれた沢山の人達、そしてそれに尽力して下さった関係者各位の協力もあって我々は長野へと演奏しに向かえるわけなのだ。
常に受け手を意識して演奏するわけではない。極論してしまえば演奏中は自分本位で良いとさえ思っている。過激な思想かもしれないが、僕個人規模では演奏活動というのは自己満足を楽しんで貰うためのものでしかない。
ただ今、今は数多くの人々に最大限の謝辞を。

浮かれて、というわけではないが新兵器を導入した。
Digitech BASS synth wahというフィルター/シンセ系のエフェクターである。ベースシンセはBOSSのものを持っているし、フィルターエフェクトは実は相応な数を所有しているけれど本機を改めて購入したのには、その音色と機能にある。

先日エントリーに書いたのをご記憶の諸兄もいらっしゃるかもしれないが、Digitechというメーカーはメーカーサイトでのサンプル音源、セッティングの公開が大変充実している。それを試聴していてモード7 オクターバーとシンセ音により出力される音色に惚れ込んでしまったのだ。
個人的にエフェクターを購入する際に重要な一要素となるのが想像力が如何に刺激され得るか、であるのだが本機は踏み込む局面、弾きたくなるフレーズまで連想させられた。クリエイティビティという範疇では限定的なペダルであれども、汎用性は原音を同時出力できるというその一点で獲得している、と言えるだろう。

BOSSのベースシンセにないアクの強さ、押し出しの強さも大変気に入った。「ベース」たる役割を果たしつつ攻撃的なサウンドをアウトプットできる本機。
とりあえずコダマに持ち込んで踏み込んでみるとしよう。

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