DONNER VerbSquareを買ったので連休の最中に備忘録を書く

3連休2日目の正午過ぎという事で、つまり連休の丁度折り返し地点。
妻は昼寝、娘(長女)は絵を描いたりタブレットで動画を視聴したりし、娘(次女)は昼寝中。
僕はというと良い感じに弛緩した時間の中で、それでもこのままボーッと過ごす事にそろそろ不安を感じてきており「何かしら締まりのある事をしよう」とそういえば買って弾いてそのままになっているリバーブペダルがある事を思い出したのだった。


DONNER VerbSquareである。
DONNERというペダルブランドを意識したのは我々好事家の間で『中華性安ペダル』がジャンルとして定着してきた感のある10年程前だっただろうか。当時はAma〇onを中心に出回っており、バンドメンバーが筐体が滅茶苦茶薄いデジタル・ディレイを買ってきたのが出会いだった。あのデジタル・ディレイ、2つあるスイッチの片方を踏むとその時のディレイタイムからプリセットにシームレスに変化するモードがあってそれが変わった音をしていて最高だったよなあ。数年後に欲しくなって探したんだけど見つからなかったっけ。
特に安エフェクターを買い集める趣味はないし、有難い事に酒や煙草も嗜まないのでエフェクターという嗜好品にある程度の小遣いは避ける程に家族の理解も得ており、安エフェクターで足元を固めなければならないような状況にも直面した事がない。
そんな僕が今回DONNERのリバーブを買ったのは「この値段で相応の音したリバーブが買えるのか!」という小さな興奮と「このサイズ感の(割と汎用性のある音の)リバーブペダルを1つ持っておくとペダルが過積載になりそうな時に役立つかもしれない」という気の迷い(だって本気になったら無理やり詰め込むものね)故である。

コントロールは
E.LEVEL=リバーブ・シグナルの音量
DECAY=残響の長さ
TONE=残響音に効くトーン
に加えて「Room」「Hall」「Church」「Spring」「Plate」「Studio」「Mod」の7つのモードを切り替えるスイッチである。
シンプル極まりなし。

行きつけの中古ペダル屋で試奏してから購入したんだけれども、店員氏と一緒に「これは普通に良い!」と盛り上がる程、本当に『普通に』良い。この『普通に』というのは「個性がない=変に癖がなく」「突出した点がない=意識せずに使える」という事で、こう書くとどうしてもネガティブなイメージになるかもしれないのだけれどもさにあらず。安エフェクターの価格帯でこのサイズでリバーブが7タイプも入っているっていうのは凄い事だと僕は思う。リバーブ7タイプ、それぞれちゃんと明確にキャラクターが分かれているかと言われると微妙なところではあるけれども、Plateリバーブは確かに金属板っぽいニュアンスあるしModはうっすらフワフワする。プレーンな残響を楽しみたい時には十分なのではなかろうか。
ちなみにE.LEVELの挙動を知りたくてここを左に回しきって0にしてみたところ、ドライシグナルのみになるのかと思いきや「ちょっとハイミッドが突き上げられて音量感も上がったようなバイパス音」が出た。完全なるドライシグナルに残響を足していくという挙動ではない模様。

僕は癖のある残響が好きなので「ペダルボードに常時組み込んでメインを張る」というリバーブには成り得ないけれども、困った時に「持っていて良かったなあ」と思う日が来ない事もないだろうなと感じる程には満足感があるリバーブペダルである。