i GOと僕と魚達。

8月31日、小学生達が(恐らく)夏休みの宿題におわれている頃、僕は休日を満喫した。


夕方からは職場の先輩の送別会。
初めて職場の皆さんの私服姿を見た。というかお食事をご一緒するのも初めての経験。入って数ヵ月だからまだまだ新参だけれども、楽しく飲み食いしてお話した。お世話になった先輩は定年退職されるのだけど「貴方は眼鏡をかけてる方が男前よ」と素敵な誉め言葉を頂戴した。
それにしても、半年前には想像もしなかった一大決心の末の転職であったが、僕の人生に於いてこれはどうやら大正解。毎日刺激的で楽しくやれている。
生活に向き合う精神性が安定したので、そりゃあ表現活動も楽しいってもんだよ。

で、送別会を一次会で失礼して今池HUCK FINNへ。
この日はi GOの助っ人で出演。
i GOの出演は最後。送別会が思った以上に早く終わったので中途からにはなるけれども共演者の演奏も観る事が出来た。
で、これって結構毎回そうなんだけど共演者の演奏を観ていると緊張してくるのだよね。この日も時間の経過とともに緊張が募る。
出演30分前にもなるとソワソワしてフロアや受付や階段辺りをウロウロしてしまう。で、最終的に階段で一人漏れてくる音、歓声を聞きながら煙草を吸っていると(その前にゲロを吐いたりもする)気持ちが落ち着いてくる、というか緊張の質が「どうしよう」というものから「やるぞ」というものに変わってくる。この瞬間が僕は結構、好きだ。一人でニヤニヤして、勝手に今までの自分の全演奏の積み重ねを顕在化させてやると意気込んで、そしてひょっとしたら物凄く駄目な演奏をするかもしれない、という不安といやいや俺も伊達じゃあねえんだぞという気概とが入り乱れる。不安が多いくらいの方が自分自身、ひっくり返し甲斐があって良い。
結局、楽器を担いでステージに立っている頃には影も形もなくなるこの途方もない緊張に、僕は後押しされていると毎回思うのだ。

この日の演奏は後半にいくにつれて冷静で、何ならここ最近のi GOの演奏では一番冷静だったかもしれない。今までは指で弾いていた部分をベースギター本体のトーンを絞ってピック弾きを本番中に試してみたのだがこれが実にしっくりきて、やっぱりピック弾きって良いなあと一人感じ入った。
i GOでのライブっていうのは毎回ほとんどスタジオに入らない。その信頼に応えようと毎回躍起になっているのだけれど、どんどん深化していくバンドのグルーヴとの僅かな誤差が生じてきたと感じているので(それでも良い演奏をした、という自負はあるのだけれども)今現在絶賛忙しいi GOが落ち着いたらスタジオに入れないか、と茜谷さんに相談させて頂いた。
うん、まだまだ楽しみが多い。演奏活動は最高の自己進化だ。

打ち上げは飲み慣れないビールを沢山胃袋に流し込み(大量の餃子の王将の餃子や酢豚も胃袋に叩き込んだ)、泥酔。
帰宅後、失敗する。
そんな晩夏の一日。

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