MK44 AMMOKNIGHTSを作る 第2回 サフ塗装→フィギュア塗装→塗装

前回まで
MK44 AMMOKNIGHTSを作る 第1回 組み上げ

インフルエンザと診断が確定してから3日目となった。
症状が出始めたのと診断が確定してから数日間の誤差があるので、自宅療養としては3日目だけれども療養最終日となる。
削られた体力の摩耗は感じるものの、体調としては随分と良い。
起床してリビングに出ると食卓の上に昨夜組み上げたままのMK44 AMMOKNIGHTSが鎮座している。
娘(長女6歳)が時折僕より早起きをして動き始める事があるので、平時ならばこんな『やりっぱなし、しっぱなし』は許されない。
作業環境をそのままに日付を跨げるのも本日が最終日だ。


完成形がどうなるか見てみたく一旦組み上げたものの、少なくともサーフェイサーを塗る段階ではバラバラの方が良かろうという事でパーツ毎に解体。
ここまで製作記録で一切書いていないけれども、同梱のフィギュア(パイロット1名、立ち姿の兵士1名)はいずれも滅茶苦茶クオリティが高い。顔の掘り込みとかグスタフ同梱の兵士のフィギュアとは比較にならない細かさ。そりゃあ、キットが発売されてた時期が違うもんな。MK44のフィギュアの完成度の高さは愛好家諸兄の中でも定評があるようだ。
今回もキャノピーは閉じた状態くらいにバッキバキに固定して組み上げる予定なので上半身のみのパイロット氏は搭乗して貰っても全く見えない。というわけで別の機会に流用出来そうだなと思って今回は組み上げず。
立ち姿の兵士氏は激烈に格好良いので組み上げて塗装、MK44と一緒にその雄姿を見せて貰う事にする。


今回から新導入、NAZCA(ナスカ)のメカニカルサーフェイサーHEAVY通称「メカサフヘヴィ」。
サーフェイサー(塗装の食いつきをよくする下地塗装)をしながら、メカっぽい塗装も同時にしてくれるという優れもの。
水性塗料の筆塗りで有名なプロモデラー清水圭さんが下地塗装に使ってらっしゃる事で有名になったそうな。
今回はガチャーネンを作る時に失敗した清水圭さん(っぽい)の塗装方法に再挑戦しようと思っていたので導入。


メカサフヘヴィはエアブラシで塗る方が多いようなのだけれども、「うすめ液を使って筆塗り、いけました!」というネットレビューを見たのでちゃんとうすめ液も一緒に購入。挑戦したところなんて事はない、ちゃんといけたよメカサフヘヴィ筆塗り。
メカサフ=メカっぽい質感という事でフィギュアの下地塗装に使うか一瞬迷ったけどまあ、塗り漏れがなければメカっぽい下地の出方もしなかろうという事でフィギュアもメカサフで下地塗装。


今回から導入、ペーパーパレット。
塗料皿で都度都度塗料を出して薄めて塗る、だと清水圭さんの方法論に於いては濃過ぎるのではないか。
うすめ液を使いつつ瓶から直接塗料を筆につける、所謂『瓶生』で清水さんが塗装をしてらっしゃる動画を観たのでそのまま所作を真似てみようという事でこれも導入。


人間としての肌の露出が少ない(というかほとんど、ない)からか結構抵抗なく塗る事が出来た。
ほとんど単色で濃度を変えたりしながら塗っていったのだけれども、フィギュア元々のクオリティが高いからかそれなりに格好良くなってくれる。
助かる。


足の部分を色見本を元に塗っていく。
うすめ液を使って薄めに薄めた塗料でキット表面に膜を張っていくイメージで一度目、その上にさらに塗り重ねていく二度目。
極めて薄めに、ほとんど色がつかないくらいに、と意識しながらそれでも部分部分で結構ベタベタ塗ってしまったな、と思う。
メカサフヘヴィの下地も活かしたいのでラフに塗っていこうと心掛けてはいたものの、力加減だったりが非常に難しい。
しかしやりながら何となく「お、こんな感じかな」という瞬間もあり、こりゃあ回数を重ねていくしかないんだろうなとも思った。


全体的に(それなりにラフに)一色目を塗ったら一段階明るい色をパーツの中心目に置くようにして塗っていく。
メカサフヘヴィの下地と一色目、そしてそれより一段階明るい二色目の三色とそれぞれのグラデーションにより、うん、確かにベタベタに塗り込んでいくよりも情報量が多く感じる。
途中でやけになる事もなく、忍耐力を意識しながら塗料を薄め、筆圧を弱め、コツコツと塗り重ねたのだった。
上半身や腕部は使いたいカラーの塗料がなかったので、今日はここまで。