MK44 AMMOKNIGHTSを作る 第8回 台座製作→完成

前回まで
MK44 AMMOKNIGHTSを作る 第1回 組み上げ
MK44 AMMOKNIGHTSを作る 第2回 サフ塗装→フィギュア塗装→塗装
MK44 AMMOKNIGHTSを作る 第3回 上半身パーツの塗装
MK44 AMMOKNIGHTSを作る 第4回 塗装完成
MK44 AMMOKNIGHTSを作る 第5回 水転写デカールを貼る
MK44 AMMOKNIGHTSを作る 第6回 ウォッシングに挑戦する
MK44 AMMOKNIGHTSを作る 第7回 チッピングに挑戦する

MK44 AMMOKNIGHTSも完成が目前だ。
プラモデルを完成させるのは(ガチャガチャの簡単なものも含めれば)今回で4キット目なのだが、完成が近付くにつれて完成目前の高揚感と同時に必ず感じる感情がある。
すなわち「嗚呼、今回も終わってしまうのか」という寂しさである。
今回のMK44 AMMOKNIGHTSはそれが特に顕著だった。これまでのキットと比べても一番楽しく製作したな、と思う。
組み上げは僅か1日で、それでもゆっくりやって8時間程はかかっただろうか。説明書の、或いはパーツの誘導通りに組んでいくだけで完成度の高いキットが徐々に組み上がっていく快感を愉しめる8時間だった。
それ以降の塗装の方が費やした時間は長かった。これもまた、挑戦と達成感、自己実現の繰り返しで実に愉快な時間だった。
集中してキットに向き合い、ふと気が付けば夜中になっており手元を見ると自分の注力の成果が納得のいくものとして目の前にある。胸の中に充実感を感じながら、では次はどうしようか思案しながら興奮を冷ます時間も好きだった。
しかし寂しいけれども、それももうすぐ一区切りだ。
始めたからには、終わらせなければならない。それが模型製作なのだから。


デコパージュ(台座)製作に於いてはこの日の日中、ホームセンターで購入した木片が丁度良いサイズだった。
木材専用オイルフィニッシュのエボニーで染めようと筆塗り。


しかしながらどうにも思うように染まらず、結局水性アクリル塗料で塗る事に。
せめて側面はエボニーで染めた部分を残そうと水性塗料は塗っていない。


今回は父から譲って貰った太めの真鍮線を使ってキットを台座に固定する。
ピンバイスで穴を開けて、接着剤で真鍮線をキットに接着。
フィギュアも同じように足の裏にピンバイスで穴開け→接着剤で接着。
多分きっと、足の裏に接着剤をベタ塗りして台座に載せるだけでもそれなりにしっかり固定は出来るのだろうけれども、何となく精神衛生的に軸を打っておいた方が強度的にも安定感的にも安心感がある。
折角製作したキットなのだから安定した状態で、かつしっかりと固定された状態のものを末永く飾って楽しみたい。


というわけでMK44 AMMOKNIGHTS デビル・オクトパス仕様、無事に完成である。
時間をかけた分だけあって、これまでの製作キットと比べて塗装も納得のいく仕上がりに。
ウォッシングとチッピングも効いていて、やはりウェザリングはやって良かったなと思った。


AMMOKNIGHTS=アンモナイトという名前に相応しいフォルムながら、タコを意識したカラーリングがユニークで良い。
どことなく可愛い丸みを帯びた、しかし同時に兵器である事が感じられるフォルムがMa.kらしさだよなあと思う。
同じデコパージュの中で一緒にフィギュアも立たせる事で、ただ立っているだけなのに絶妙に世界観というか背景が透けて見えるような、そんな感覚があるから不思議だ。Ma.k生みの親の横山宏先生も「人間は一緒に立たせた方が良い。人間が一緒にないっていうのは人でなしですよ」という意味合いの事を仰っていたらしい。成程。

今回時間(というか日数)をこれまで以上にかけてコツコツやったけれども、一気呵成に完成まで走っていくよりもこちらの方が精査しながら作業を進められるので良いかもな、と思った。
とりあえず手を動かす、動かしながら1つの工程にじっくり向き合う事で次の工程で何をするか、どのように行うのが最適解なのか調べたり検討したりする余裕が生まれる。結果的に挑戦した結果得られるものが多くなると実感出来た。
キット自体も良かったし経験値として得たものも多かったな、MK44 AMMOKNIGHTS。