MXR M89M bass overdriveを手に入れて二度程ライブをやったので備忘録を書いてみる。

16日は仕事後、今池HUCK FINNにてVSMYBLUESのサポートベーシストとして演奏。
急遽決まったライブという事で出演時間もある程度僕に配慮して頂き、仕事を終え楽器を担いで開演しているHUCK FINNへ会場入り。週末目前のライブってなんだか、ウキウキするな。
演奏はバキッと、落ち着いて。ここ最近このバンドでは心掛けている事である。
さて、先頃のパイプカツトマミヰズのライブより新しく機材を導入した。この日もVSMYBLUESの演奏で使って何となく感覚がわかってきたので備忘録を書いておく。

自分の歪みサウンドを「弱」「中」「強」みたいに段階毎にコントロールしたいなと思っていて、クリーントーン(それでも恐らく人よりはハイゲインだ。結構ガツッとサンズアンプ通しているし)にそれらを適時足して演奏を楽しみたい、音楽に彩りを添えたいと思案していた。
これを持っていたもんだからうってつけじゃわい、と足元に繋いではいたんだけど、何だろう、使い続けて思ったのがあまり自分のシステムと相性が良くないというか、まあ、その、なんだ、正直なところいまいちしっくりこなかったのだ。うわ、すっごく漠然とした感想。
だけどこの「いまいちしっくりこなかった」は「低域不足を感じる時にトリマーだと調節が面倒臭い」とか「小ささって大きなアドバンテージなようでその実自分的には”オラ、踏むぞ”みたいな好戦的な気持ちを煽られるものでもなかった」とかそういうのが含まれているので軽視する事は出来ない。
というわけで舟橋は新しくオーバードライブを探してみた。ギター用の個人製作のものとかも試したんだけど、音的にやっぱりグッとくるものでもなく「仕様が普通でつまらないけど試してみるか」と購入したのがこれ。

mxr_bass_overdrive
MXR M89M bassoverdrive。
MXRのこの「BASS INNOVATIONS」って書いてあるシリーズ、ベーシストの気持ちがわかってるというかコントロール系統が気が利いてて好きなんだよね。「ベーシストならこういうところ触りたいでしょ」とか「ベーシストならこういうコントロールあった方が安心でしょ」みたいなところをわかってくれてる。「うちの歪みは芯が無くならないからクリーンブレンドなんていらないよ」とか「低域は全く損なわれないから調節の必要なんてナシ」みたいな頑固親父然としたコントロールもツボにはまれば良いのだけれども、えてしてこういうコントロールが細かい方が思い切った音作りも出来たりして僕は好きだ。
で、このオーバードライブ、見た目程筐体の重さはない。もっとこう手にズシッとくるかと思いきやそうでもない。色に惑わされた。
コントロールはクリーンミックスにボリューム、トーンにドライブ。名前そのままのコントロール。奇をてらってない、非常にシンプルなコントロール。
出音のキャラクターは基本的に一種類だけど(後述します)、良いですよこれ。
トーンコントロールは右に振り切ってもローカットされない、純粋に高域の調節だけするタイプのもので絞り切っても変にモコモコにならない。クリーンミックスも音の補正的な観点では必要ないくらい。キャラクター的にクリーンミックスを上げていくと時計の3時以降、急に圧倒感が出てくるのでそういうのが欲しい人はグイッとあげれば良いです。
ドライブは...微妙にコントロールの幅が狭い。絞りきってもオーバードライブだし上げきってオーバードライブ。可変の仕方の話になると、一定以上上げると出音はそこからあまり変わらない印象。これによってなんていうか「キチンとオーバードライブ然とした音を出そうとすると出音は一つ」みたいになってくる。微調整してふくよかさやサスティーンやエッジやパンチを調節したい!って人にはそうでもないのかもしれないけれど、僕みたいに「オーバードライブさせたい」って人にはこの出音が気に入るか気に入らないか、それだけですこういうのは。
で、何だろう音はやっぱりMXR然としているというか、これは別に測定したわけではないけれどもローミッドの「ボンボン」した部分を強く感じるというか、そういう音がする気がします。
僕が気に入ってるセッティングは取り扱い説明書についていた「BULLS ON PARADE」というセッティング。ネーミング最高か。
ボリューム以外全部フルテン。わかりやすくて、良し。
セッティングの幅が広ければ良いってもんでもない。結局、こういうわかりやすいのが長く自分を支えてくれるようになったりする、のかもしれない。

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