前回まで
■NITTO S.A.F.Sを作る 第1回 自分と同い年のキットを製作開始
■NITTO S.A.F.Sを作る 第2回 合わせ目の修正→組み上げ→修正
■NITTO S.A.F.Sを作る 第3回 届いたスプリングでちょっとした工作
■NITTO S.A.F.Sを作る 第4回 足の裏に軸を打つ→関節等、固定
■NITTO S.A.F.Sを作る 第5回 鋳造表現→メカサフヘヴィを筆塗り
■NITTO S.A.F.Sを作る 第6回 塗装で遠回り
塗装を塗り直そう、そうしよう。
ほぼほぼ初手から気に入らなかったのだから、上に塗り重ねるよりかは方向性を変えて塗り直そうと思った。
塗り直すからには違う方向性の方が自分でも意外性があって面白いかもしれない。
うぐいす色にして量産型ザクっぽくしてみても良いな、と思い至った時に何となく「じゃあ赤色にしよう」と思った。
シャア専用機のイメージカラーの赤色は、多分普段だったら絶対に選ばない。じゃあ猶更そういう色で塗装するのは面白いのではないかと思った。
というわけでまずは塗装をマジックリンで塗装を剥ぐ。
これまで何度か挑戦して失敗してきた『清水式』塗装に挑戦。
これはプロモデラー清水圭先生が確立した塗装方法で、メカサフヘヴィでサフを吹いたキットに薄めた水性アクリル塗料を何度も塗り重ねていく技法である。下地が透けるくらいの薄さで塗り重ねつつ、下地を無理に塗り潰さないようにする事で情報量が増して大変に格好良い。水性アクリル塗料を使う以上、当然この清水式は意識していたものの、何度も薄めた塗料を塗り重ねていくというのがどうにも堪え切れずに途中からガンガン筆塗りしてしまうのであった。
上の写真(↑)は薄めたあずき色で1周目の筆塗を終えたところ。下地が透けて見えるくらい薄く、また下地もところどころ見え隠れしていて良い感じなのでは。あずき色を選んだのは中心部を赤で塗る事でコントラストを作り出すため。
調色する必要がなく、塗料瓶からそのまま、所謂『瓶生』の状態で塗装を進められるのも清水式の利点との事。
あー、やってしまった。
1周目を塗り終えた1時間後にはこんな感じで割とガンガン塗装してしまっていたのであった。
だって格好良かったんだもん。それでも下地は結構まだ見え隠れするので良しとしようか。最初から濃いめの塗料でオラオラ塗るより、確かに情報量は多い気がするもんな。
塗装は面白いけれども、やはり難しい。一期一会の状態で進めるからいけないのだろうけれども、狙った色で狙った効果を得られる諸先輩は凄いなと再確認した。