TAMIYA M4シャーマン戦車を作る途中で「ちょっとでも今組んでいる戦車に対して知識と愛着とイメージを抱けるように」と半ば研究の為に視聴した映画『フューリー』(ブラッド・ピットが格好良かった。いつかフューリー号を作りたい)でM4シャーマン以上に心に残ってしまったのがドイツ軍が駆るタイガー戦車ことタイガー1だ。
画面の手前にいるブラッド・ピットに焦点が合っており、ブラッド・ピットが何か言う/行動を起こすかと観ているこちらが思った瞬間に突如隊列の後方の友軍車輛が爆破。慌てた戦車隊を強襲するのがドイツ軍のタイガー戦車である。数と機動力で圧倒せんと挑みかかるM4の砲撃を鈍い音とともに弾き返し、その代わりに砲撃一発で友軍の戦車を沈めてくるその猛威は映画の中でも1つのクライマックス。
その姿は「そもそも戦車戦に於いて砲撃を弾き返すだなんて事があるのか!」(実際にあったらしい)と衝撃を伴って僕の心に刻み込まれたのであった。
「TIGERⅠ」=タイガー戦車、ティーガー1、またはティーゲルと様々な呼ばれ方をするが(そう、「戦車兵の操るティーゲルのアハトアハトで(以下略)」のティーゲルである)、総じて戦車の中でも「強い」戦車とされておりアメリカ兵の中ではティーガーを見るだけで恐慌状態に陥る者も現れたという程の強靭っぷりである。
『敵の砲撃を弾くように装甲をブ厚く、敵を一発で沈められるように砲撃も強力に(その引き換えに機動性は落ちる)』という思想なのかどうかは定かではないけれども、その割とピーキーな設計理念がちゃんと戦場で通用してしまったというのも凄い話である。
僕はティーガー1にすっかり心奪われてしまった。
父親から譲り受けて引き継いで製作したM4シャーマン戦車(完成かどうかまだ迷っている段階であるが)、その次に作るのは是非ティーゲルにしたい。

というわけでTAMIYA 1/48 MMシリーズ ドイツ重戦車タイガー1初期生産型(東部戦線)を購入。
自分の人生で『戦車模型を購入する』という実績を解除する日が来るとは思いもよらなかった。
パッケージ絵では迷彩仕様だけれども僕のイメージの中でドイツ戦車といえばジャーマングレー単色。
史実でいったら初期生産型でジャーマングレーの車輛が存在したかどうか調べてさえいないけれども、プラモデルなんだから納得いくように作れば良い。
というわけでまずは組み上げ開始。

M4シャーマン戦車はボディがダイキャスト製でキット自体の重みを「演出」していたけれども、一方こちらは車体下部の中に鉄棒を仕込む事で重さを「演出」するスタイル。こちらの方が車体の接着にプラ用接着剤が使えるので理に適っていると感じる。
そしてこの転輪の数!
戦車模型2キット目でこの数は面食らったけれども、これティーゲルの特徴っぽい。
この数の転輪をパーツを切り出してヤスリ掛けして貼り合わせてはめ込んでという結構な手数で作業したのだけれども、いやここはもう無心で取り組んだ。

履帯を装着。
直線部分は1パーツ、カーブのところは1つずつ接着していく事でぐるっと1周分履帯を作る「部分組み立て式履帯」なんだけれども、どうにも歪んでしまったりなかなかうまくいかず。
写真(↑)では右側の履帯が歪んでしまっているけれども最終的にフェンダーだったり車体である程度は隠れるだろうけれども、それでもどうにも気になるので修正しつつ作業を進めた。
で、履帯の作業を終えたところで未接着の部品を2つ発見。部品をまとめて切り出したのがいけなかったのか、部品が何点か足りないまま履帯を巻き終えてしまったらしい。そりゃあ歪むわけだ。
しかしどうにかなったので気にしない事とする。今後は1つ切り出しては接着、次を切り出して接着という工程を守ろうと思う。

結局この日は車外装備の接着までいかず。
履帯が装着された四角い箱、という風情の仕上がりで今夜の作業はここまで。
組み上げるところまでいくかなと思っていたけれども、転輪の数の多さとそれに伴う工程の多さが想定外。
楽しかったから良いのだが。