TU-3wを使ってアンプ2台を同時に鳴らしてみた記録。

40歳を過ぎると健康について留意しないといけなくなってくる。
少し前に背中が痛くなった。
近所の整形外科に行ったところ「疲労だと思うんですけどねェ」と診断が出、いやそんなに疲れてないんだけどなと思いつつ背中の痛みは耐え難かったので鎮痛剤を処方して貰い、飲んでみるとこれが効果覿面。2日程で痛みが取れてしまった。
実際のところ病院に行かずとも安静にしていれば治ったかもしれない。先生曰く「この痛みは首からきてますね」との事。それまで毎日のように首を遠慮容赦なく回してボキボキいわせていたのだけれども、それも原因の一つかもしれない。
皮脂欠乏性湿疹だったかな、数年前から寒くなって乾燥してくると太腿やお尻が痒くなり湿疹が出るようになってしまった。去年も、確かその前の年も大体この時期になると太腿からお尻にかけて見るも無残な事になる。見た目もさる事ながら痒いのがたまらない。対処療法として保湿クリームで保湿だけは欠かさないようにしていたのだが、一向に改善の余地がない。
インターネットで調べたところ、どうやら保湿するだけでは治らないらしい。ステロイド軟膏が有効であるとの記述を見たので、妻に頼んで薬局に行った折にステロイド入りの軟膏を購入してきて貰った。リン〇ロンという銘柄である。
これまた効果覿面。塗り始めて2日、痒みが引き湿疹も随分と引いた。肌の手触りさえも違う。
ステロイド、効果抜群!使い過ぎ注意だ。


娘(次女)と娘(長女)の寝かしけを終え、ふと思いついたペダルボード構成をどうしても試してみたくなった。
自部屋で組み直して妻も寝静まったタイミングでこっそり家を出て新栄の練習スタジオへ。夜中の個人練習で実際に大きな音を出して効果の程を試してみる事にした。ここ最近関心が高いムスタングベースを大きな音で鳴らしてみたいという事もあった。
『ベースアンプと同時にギターアンプも鳴らす事で特に空間系は効果が倍増するのではないか』と1つのインプットを2つに分岐させて、ギターアンプの音を出したり止めたり制御出来るようにしたものである。
ギターアンプの同時出力の効果以前にいかんせん、ムスタングベースの音がどうしても好みにならない。ロングスケールのベースの明瞭な発音と存在感に慣れてしまった耳(と手)はムスタングベースのショートスケールにはなかなか適応出来ない。
これはきっと、自分の音の嗜好的に今じゃない。


しかしながらBOSS TU-3wを用いた『ベースアンプと同時にギターアンプを鳴らす事が出来るペダルボード』はなかなかうまくいったと思う。
接続は至ってシンプル。ON時に出力がミュートされる『OUTPUT』からの信号は各種ペダルを通じて最終的にギターアンプへ、常に音が出力される『BYPASS』からの信号プリアンプ等を通してベースアンプへ。ベースアンプのみを鳴らしたい時はTU-3wをONにし、ギターアンプからの音も鳴らしたい時はTU-3wをバイパス時すれば良い。
各アンプの音量設定に気を配る必要はあるけれども、良い塩梅に立体的な効果が得られた。
その昔、ゴウさん(雰囲気)がボラデラックスでベースボーカルをやっている時に、ベースアンプの上に置いた小さなギターアンプからのディストーションサウンドを同時出力してバイオリンベースを歪ませていた(ともすれば20年近く前の事である。滅茶苦茶尖ってるなゴウさん)のが記憶に残っておりいつか試してみたいと思っていた。歪みに関しては選択肢が幾つもあるのでギターアンプを使わずとも、空間系に於いて立体的な音の出力構成は有効なんじゃないか、と信号の振り分け方(ゴウさんは確かTU-2を使っていた)も真似してやってみた次第。
ベースアンプでの出力信号にも空間系をかけられるようにするともっと面白いなと感じた。というかそれを何故今回しなかったのか。例えば異なったディレイタイムに設定したディレイをかけたベースシグナルを同時に2台のアンプで鳴らしてみたら面白いよな、とは思っていたのだけれども。
まずはTU-3wでアンプ2台の信号の振り分けがうまくいった事を前進としよう。

楽器の練習等も楽しいけれども、それよりも自分の『声』である楽器の出音の研究に関心が高い。
何を弾くかどう弾くか以前の、どんな音で弾くのかにまず自分ならではのものが宿ると信仰している。
同時にこの研究は終わる事もないのだろうなと確信している。これはもう呪いのようなものかもしれない。