前回まで
■wave製A.F.S Mk.Ⅰを作る 第1回 ザッとでも組み上げる
20時間近く絶食して二郎系ラーメンを食べ、少しでもカロリーを消費しようと歩いて帰宅。
タイマー設定で稼働するように設定した冷房により自宅は程好く涼しく、早歩きで帰宅して汗だくになった体を心地良く冷やしてくれる。シャワーを浴びてリビングに戻り、そのまま机上の模型製作に着手。
そうそう、こういう具合に作りかけのキットと工具を引っ張り出して準備して、という行程をすっ飛ばして作業に入れるのも妻と娘(長女と次女)が義父方の実家に帰省して不在にしているからこそ許される行為である。
前回組み上げたA.F.S Mk.Ⅰをバラバラにしてパテを指で塗りたくる。
鋳造表現を施してやるのである。鋳造表現に挑戦した初回こそモリッとパテを塗りたくってしまったけれども、今は薄め薄めの方が風合いが出て良い感じになるのではないかと思ってそう心掛けている。
鋳造表現を終えた後はサフを筆塗りしようかなと思ったのだが、以前観たプロモデラー平田さんによるガンスの製作動画(所謂『平田ガンス』である)で平田さんがサーフェイサーを塗らずにいきなり筆塗りしていた事を思い出して「果たしてサーフェイサー、いるだろうか」と疑問に思ったのでいきなり塗装に入る事にした。
今回製作しているA.F.S Mk.Ⅰは関節部分がポリキャップ。
普通にそのまま塗装すると塗装出来なかったりポリキャップにダメージを与えるそうなので、試して失敗する前に対処法を調べておいた。
その対処法がこれ、プライマーである。プライマーを塗った後であれば問題なく塗装出来るようになるらしい。
この日、帰路で寄り道した中で模型屋に立ち寄ったのはこのプライマーを買うためでもあった。
プライマー自体は無色透明で、30分程で乾くとの事。
余裕をもって乾かして、恐る恐る関節部分を塗っていく。
あ、塗れるわ。ポリキャップ素材にも問題なさそう。
しかしこうなるとしまったなあ、ポリキャップにいきなり塗装して失敗した経験をしていないのでプライマーによって成功しているのか実感し難いぞ。キットを駄目にするより何倍も良い、と自己完結。
基本色は説明書に書いてあった「グレー95%」と「ダックエッググリーン5%」を調色したもの。
厳密にパーセンテージで調色する事なんて僕の持っている道具では出来なかったので感覚でやったけれども、良い感じの色合いになったのではないだろうか。
プラスチック素材の成型色が透けて見える程度に塗ってみる。
全体的に塗装をザッとしたところ。
パイロット(という表現で良いのだろうか。パワードスーツだしなあ)の顔は細かく線が掘られているのだけれども、細かく塗装するのは止めて墨入れ程度で完結する予定。よって、フレッシュを発色するまで重ね塗りして終了。
ポーズも「こんな感じにしようね」と決める。
関節部分と機体ボディの間に出来る隙間が気になってしょうがなくなった。
可動式のキットなので致し方ないのだろうけれども。
僕は関節固定で作る事に決めているので、この隙間はパテを充填してシーリングする事に。
指で練ったパテを詰め込んで、濡らしたつまようじで成形。
パテが乾燥するのを待とうかな、と時計を見ると日付が変わってしまっていた。
模型製作に打ち込むと時間が過ぎるのが早い。
翌日も仕事なのでこの夜の作業はここまで。