前回まで
■wave製A.F.S Mk.Ⅰを作る 第1回 ザッとでも組み上げる
■wave製A.F.S Mk.Ⅰを作る 第2回 鋳造表現を施す→塗装する
■wave製A.F.S Mk.Ⅰを作る 第3回 硬化したパテを塗装する
■wave製A.F.S Mk.Ⅰを作る 第4回 パイロットに墨入れ→デカールを貼る
前日にデカールまで貼り、ヘルメットにクリアパーツも接着したのでいよいよ全体的な仕上げに入っていく。
そういえばいつも塗っては迷い、塗っては迷いを繰り返して時にはマジックリンで全てを無に帰す塗装工程、今回はスムーズに進んだな。迷彩っぽく塗られているブラウン系以外の基本色は割とカラースキーム通りの配色で進めたからであろう。
流石、横山先生の作例は偉大だ。バチッと格好良いものなあ。
というわけでフィルタリングを施していく。
Mr.ウェザリングカラーを全体に塗ってはティッシュや綿棒で拭き取っていく。
ところどころウェザリングカラーを残し目に拭き取ってムラを残すようにしていくのだが、これだけで一気に格好良くなるんだから汚しの効果というのは凄い。
模型製作の様々な工程の中で、この作業が一番好きかもしれない。
塗装を終えた時点ではどうにもピカピカで現実味がなかった機体が、少し汚してやるだけで一気に現実味を伴う様は何度手を動かしていても興奮する瞬間である。
今回のA.F.S Mk.Ⅰに於いてはこの時点で完成としても良いのでは、とさえ思える良さである。
パテを塗りたくって施した鋳造表現もフィルタリングによって強調されておりなんともいえない風合いが感じられる。
いや自画自賛もしたくなっちゃうよ。
模型製作は自分で手を動かして自分で「格好良い!」と感じ入る事が出来るので最高の趣味の一つ。
そういった意味ではバンド活動と似ている部分もあるかもしれないなと思ってみたり。
良い感じだったのでつや消しクリアを吹いてここまでをセーブ。
ヘルメット部分のクリアパーツも同時に曇りが出てくるけれども、パイロットについては「中に人が入っている事さえ伝われば良いや」程度の感覚でしか今回の製作では感情移入していないので特に問題とはしなかった。
今回の、と思えるのは1つのセットで2機製作する事が出来るからかもしれない。お得なキットだなあ。