wave製A.F.S Mk.Ⅰを作る 第6回 どんどん汚していく

前回まで
wave製A.F.S Mk.Ⅰを作る 第1回 ザッとでも組み上げる
wave製A.F.S Mk.Ⅰを作る 第2回 鋳造表現を施す→塗装する
wave製A.F.S Mk.Ⅰを作る 第3回 硬化したパテを塗装する
wave製A.F.S Mk.Ⅰを作る 第4回 パイロットに墨入れ→デカールを貼る
wave製A.F.S Mk.Ⅰを作る 第5回 フィルタリングを施す

撮影スペースを自作してみたり、1つだけでは気が済まなかったので2つめの撮影スペースを自作してみたりして右往左往したけれども肝心の模型製作も進めねばなるまい。
というわけで引き続き汚し加工。
まずはチッピング(塗装が剥げて下地が剥き出しになった様を表現する技法)を施していく。


チッピング用にエナメル塗料のブラックを購入。
スポンジもこれまでよりも小さめに千切ってみた。
どうもスポンジチッピング、意図しないところにスポンジが触れて塗料が付着したり思っていたよりも塗料が付着したりで理想通りの仕上がりになった事がないんだよなあ。
手元の動きが悪い事に加えて、「文法がない」というか「こうやれば格好良い」というのが全く見えていない状態で手を動かしてしまっているのでいけない。もうちょっと色々研究した方が良いのかもしれない、と今回も手を動かした後に気が付きました。いやはや。


今回新しく導入したリアルタッチマーカー。
ウェザリングの強い味方!という事で「何なら汚し作業はこれがあれば十分」とまで言っているレビューを読んで興味をそそられて購入。何本か仕入れてみたのだけれども、成程これは使いやすい。
チッピングをスポンジで行った後だから後の祭だけれども、チッピングもリアルタッチマーカーの黒色で出来てしまう。
今回はリアルタッチマーカーで線なり点を描いてすぐに指の腹で拭ったりして汚し作業を行った。


やった直後は「やり過ぎたかもしれん」と思うけれども、こうしてちょっと時間を空けてみると「これくらいやって良かった」と思えるのだけれどもこれって僕だけなんだろうか。
機体胸部の『A』のデカールはウェザリングの作業中に一部剥がれてしまったのだけれども、それはそれで格好良かったので修復せずそのまま『剥がれて/削れてしまった』という表現である事にしようと決めた。


こうして見るとやはりチッピングがもう少し格好良く出来た方が自分で納得出来るようになる気がする。
「まだまだだなあ」とウェザリング作業を通じて思うけれども、それでもやはり汚し作業は楽しい。
遥か昔、ガンプラを素組みで組み立てながら「塗装?いやいや僕には縁がない事でしょ」と思っていた頃の自分からすれば物凄い変化である。