歪みってついついかけてしまうし、買ってしまう。
ピッキングのニュアンスに加えてもう一押し欲しい時とかここぞという時、あとは思いっきり底からガツン!と蹴り上げたい時とか逆に優しさを表現したい時、様々な時に足元の歪みをオンにする。サンズアンプを基本かけっぱなしにして軽くドライヴした状態が常であるにも関わらず、僕はほぼほぼ全ての現場で歪みを持ち込んで演奏中にオンオフを繰り返す。なんなら最近は「軽い歪み」「もう少し歪んだ歪み」「もう少し歪んだ歪みをブーストしたもの」に加えて空間系というちょっと頭の悪そうな足元で演奏に臨んでいる。もうこれは理屈とかではなくて好きだから、としか言いようがない。
さて少し前になるだろうか、WAY HUGEのWHE214 Pork&Pickleを購入した。
WAY HUGE初のベース専用モデルという事で気にはなっていたもののなかなか実機にお目にかかる機会がなくそのままになっていたものの、行きつけの中古ペダル屋さんにブラリと立ち寄ったら手頃な価格で売っていたので試奏、具合が良かったので買ってしまった。店員氏の「こんなに使い勝手の良いロシアンマフ系もなかなかないですよ」という言葉が今も印象に残る。
WAY HUGEのペダルはリング・モジュレーターを以前所有していたきりだが、それこそロシアンマフ系という大きな括りの中のペダルは幾つか所有している。ロシアンマフと一言で言っても時期によって色々とあるのはペダル愛好家ならばご存知の通りだろうけれど、僕は一つのペダルを深く掘りまくって買い続けるペダル・ギークではないしその時気になったペダルを漫然と買い集めていく怠惰なペダル蒐集家であるからして、特にこれがマイベストというか、自分の中で指標になるロシアンマフ系はまだ見つかっていないというのが正直なところだ(それでも所有している中では最も使用頻度が高いのがEarthQuakerDevicesのHoofである。あれはミドルのコントロール故か使いやすいしどんなシステムでも馴染みが良い。これがベストと言えばベストかも)。
だからこそロシアンマフ系のペダルで良さそうなもの、そしてご縁を感じるものと出会った際は購入するようにしているのだがこれもそんなご縁を感じて購入したものだ。
WAY HUGEのペダルを2つ組み合わせて、コントロールをベース向けに増設したものといった印象だけれどもこれが大変扱いやすい。
もともと踏んだ瞬間にゴツい音が前に出てくるような(特にオーバードライブモードにそれが顕著)印象の音なのだがトーンコントロール機能もついた原音ブレンド機能が音作りの幅を拡張すると同時に、音抜け、低域の保持を担保している。
オーバードライブモード、ファズモードどちらも内部トリマーでもう少し突っ込んだ音作りが可能で痒いところに手が届く感じ。
ファズモード目的で買ったけれどもファズの音色よりもオーバードライブのガッツのある音に惹かれてしまった。
あとゴツい見た目も強そうで、このルックスを裏切らない出音である。
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