今まで何度も(その1/その2/その3/その4)触れてきたYAMAHAのMB-Ⅲだが、改造、調整にとりあえずの決着がついたようだ。
Loveless Guitarの岡田さんにより手を加えられたMB-Ⅲは、それはそれは丁寧な作業っぷりが伺える仕上がりで、全く新しい楽器に生まれ変わったと言っても差支えないだろう。
この楽器、元々ミディアムスケール故に弾き倒すのには丁度良いのとそのボディの小ささ故に取り回しが抜群に良いのだが、如何せん「4弦のテンションの低さ故に音が歪む、引っ込む」点が気になっていた。
相談の結果、ヘッドにテンションピンを打ち込むのには無理があるので、弦を裏通しにする事になった。それに加えて裏通しのためのパーツ取り用に持参したのFender Japanのムスタングベースに搭載されていたアクティブ回路も転用、搭載する事になった。
ブリッジは裏通しが可能なBADASS BASSⅢに変更、ムスタングベースのブッシュを使用する事で無理なく裏通しする事が可能になった。テンション確保の他、ロングスケール弦も張れるようになった。お得感、有。
そしてムスタングベースに搭載されていたbartoliniのNTCTというベースプリアンプ(BASS:30Hz ±13dB/MID:400hzカット/TREBLE:4KHz ±13dB)も内蔵、音作りに幅を持たせる事が出来た。元々ミドルカットのツマミは内部トリマーで調整するよう組み込まれていたため、大掛かりなザグリだったりボディ加工はする必要がなくこれまた運が良かった。ステレオジャックのホールド感も心地良い。
結果、4弦の違和感も随分と解消され(若干音の出が弱いものの、まあこれならどうにかなる範囲)、随分と可愛らしかった出音も実にモダンなサウンドに生まれ変わった。当初予定していなかったプリアンプの移植も岡田さんの薦めでお願いして良かったと感じている。
これで概ね演奏性、音作りに関わる改造は終了。
いずれ時期を見てピックガード製作、フィンガーランプ等搭載して貰って他では見れないMBにする予定だ。
さああとはこれを使いこなすばかり。
轟音出すぞ。
コメント