絵心があったならもっと良い絵も描けたろうに。

11月3日(祝日)は今池HUCK FINNにて鈴木実貴子ズのサポートで演奏した。

実家も今池から程近いが現在住まっている会社の社宅も偶然にも今池から遠くはなく、それであるが故に今池HUCK FINNでライブの日は自転車で移動するのが常である。
幸いにも僕が愛用するアンプヘッドは軽量で、ラックケースに入れても地下鉄一区間分くらいならば片手にぶら下げて自転車を運転するのも難しくはない重量感である。また、エフェクターもその日その日で足元に配置するものが変わる為、こういう日は楽器のケースにカラーボードを2枚貼り合わせた手製のエフェクターボード(といえば聞こえは良いが実際のところはガムテープまみれの半ばゴミのような板ッ切れである)を仕舞い込んで、あとは会場入りしてからガムテープでエフェクターを直接ボードに固定していく。したがってポケット部分に入るだけのエフェクターと電源周りを仕舞い込めばあとはギグケースを背負うだけ、重量こそあれど幾つもケースをゴテゴテと持ち運ぶ必要もない。
本当はペダルもグッと減らしてアンプも会場常設のものを使えばもっと荷物も減るのだが、そこは利便性と趣味の問題のバランスの取り方次第である。

さて、この日は共演にヨウヘイコバヤシ氏(ex.The キャンプ)がいて彼とは少し前に吹上 鑪ら場で偶然出会った以来の再会となったが、共演となると本当に久しぶりだ。僕は前一緒にやった時とバンドも違うし、ヨウヘイコバヤシ氏に至ってはバンドのベーシストとしてではなくアコースティックギターで弾き語りでの出演である。
彼の弾き語りが、また良いのよ。
ライブ後に片付けしながら直接感想を本人に伝えたけれど、彼の弾き語りは彼のベース演奏よりも雄弁で彼の人となりが出ている。The キャンプの頃から曲を書いて(実際The キャンプでのライブでフロアを沸かせた曲も彼の手によるものがあったはずだ)いるのでそりゃあ曲の良さはお墨付きなんだけれども、温もり感じる歌声というと安っぽい表現かもしれないけれど彼のユーモアあるけど温厚で優しい人柄はその歌声にも顕在化しているのであった。

さて、あいも変わらずエレクトリック・ベースギターを軽く歪ませて弾いている僕はこの日、リハーサル時には気がつかなかった妙な音の膨らみ方に演奏中悩まされる事となった。
フェンダーの「圧縮して、同時に軽く歪ませる」コンプをかけっぱなしで弾いてはいたものの、弦によっては妙に低音が膨らんで手元のニュアンスを殺しにくる感じがあり、いやあこれには参った。
どうにか騙し騙し手元のダイナミクスで差を埋めるように注力したものの、そこに力を注ぎたいわけではないのにという思いが僕を引き留める。着地点としては悪くないところに着地出来たものの「もっとやれたかもわからんなあ」と己の技術不足を悔いるのであった。
練習あるのみ、だ。精進精進。

2020_11_03_001
娘が「あんぱんまんかいて」と言うので描いた。
描いているうちに楽しくなってしまった。駄目親父か。

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