非日常が遠くで起きている。

何だかTVとかニュースサイトとか眺めていると芸能界が大変なようですね。

麻薬を使用して苦しんでいる女性を(どんな過程であれ結果的に)置き去りにした男性タレントに、配偶者の覚せい剤使用が判明した挙句、子供を置いて行方をくらませたかつての人気アイドル、そして長い闘病生活の末、自宅で孤独に死を迎えてしまった女優。

ここ数日間のニュースは悲壮感というか「本当にこんな事が」と言いたくなる様なニュースばかり。

だってまさかお塩先生がこんな事やるなんて思ってもみなかったし、のりピーが「容疑者」付で報道されるなんて本当に想像もしなかったんだ。往年の名女優が死後二週間経って発見されるというのもあまりにも切な過ぎるし、ニュースというのが報道番組で、そして報道というのがセンセーショナルな事実を発信するものであるとすればここ最近のニュースは本当に『ニュース』だ。

今年に入ってから沢山の訃報が報じられたし、もう何が報じられても驚かないぞと腹を括ったところもあった。

だけども平然と、想像の範疇を超える報道がされている。どうなっちゃうんだろうと思いつつ、どうしてもTVの中の事だと現実味が湧かないんだよなあ。関係者の方々や、お亡くなりになった方、そして心を痛めておられる方には本当に申し訳ないと思いながらも、『タレント』が『TV』の『ニュースネタ』になってしまった段階で(つまり身近な、極々身近な人間の身近な話でない限り)どうも僕はエンターテイメント性というか野次馬根性をむき出しにしてしまう。

様々な憶測で話をするのは楽しいし、様々な憶測を聞くのも楽しい。

言ってしまえばあれだ、サスペンスを煎餅齧りながら家族でやいのやいの言って観る感覚に似ている。

高尚な人間ではないなあと思うけれども、とりたてて低俗だなあとは思わない。

『TV』と『芸能界』の楽しみ方としては有、なんじゃないだろうか。

コメント