写真は疲れ果てたかしやましげみつ君(孤独部)。
孤独部と大森靖子さんのツーマン「ノスタルファンタジー」で孤独部にてベースギターを弾いた。
打ち込みのリズムトラックとの演奏は意外にも生身のドラマーとの演奏とは違った自由があった。結局のところ、何を弾くかではなくどう弾くかっていうところを考えると大抵のシチュエーションでも能動的な意思の元に演奏出来たりするものだ。きっと3年前は出来なかったな、と思う。
良い経験をした。
孤独部が今回取り組んだのはライブハウス作品「学生」。僕が初めて孤独部に関わった際にも扱った作品だけに感慨深い。その際にはギラギラした役者と参加者のパーソナリティーを重んじた物作りをしていたかしやま君の演出によって全体的にアッパーな作品になったのだけど、今回はここ最近のかしやま君の心情を反映してか切れ味のある、どちらかと言えば暗い作品になっただろうと思う。
演技も演出も抑制の利いたもので、音楽も激情的なものではなく抑制の利いたものをかしやま君は欲していたように思う。かしやま君と役者と演奏と、一丸となって良い作品を作れたのではないだろうか。
大森靖子さんの音楽は相変わらずとてもとても剥き出しで色々な感情を湧き上らせる。
彼女を「激情系」と呼ぶ向きがいるそうだけれども、実は観る人間を「激情的」にさせる人なのではないだろうか。これってとても凄い事。
ステージを降りるととても穏やかでやっぱり話していて楽しい気分にさせられる人でもあるのだけど。
コメント