劇団四季のファミリーミュージカル『人間になりたがった猫』を妻と娘と3人で観劇した。
金山の日本特殊陶業市民会館のホールが会場だったのだが、訪れるのも久しぶりだった。前回訪れたのは職場のお客さんで仲良くして頂いているお姉様が日本舞踊の発表会があるとの事で、これまた妻と娘と出掛けて行ったのであった。
会場にいるのもこれまた年上のお姉様方ばかりだったので、まだはいはいさえ出来なかった娘のおむつを替える場所に受付裏のスペースを貸して頂いた折なんて「あらやだ可愛いわねえ!」「うちの孫と同じくらいかしら!」だなんて随分と良くして頂いた記憶がある。
話が逸れた。
随分と久しぶりに訪れたのだが、バリバリの平日、18時半の開演に間に合うようにするには職場の協力は必要不可欠であった。
上司、同僚に感謝。
妻は娘を保育園に迎えに行き、車で市民会館に到着したところで合流。ほとんど開演と同じくらいの時間に座席に滑り込む事が出来た。やれば出来るものだ。
劇団四季は中学生の頃に母親と『オペラ座の怪人』を伏見にある劇団四季のホールに観に行ったり(母も僕もすっかり気に入って二回も鑑賞した。素晴らしいミュージカルだ)、学校の芸術鑑賞で『キャッツ』を観に行ったり、何の機会が失念してしまったが『壁抜け男』を石丸幹二さん出演回で観劇する機会に恵まれたりと、思えば結構鑑賞しているのだが『人間になりたがった猫』は恐らく初見。
のはずだったのだが、何故か何シーンか妙に既視感があったり「これ以前にどこかで観た事があったのでは」と思えるような感覚もあって不思議だったのだけれども、後日突然記憶が甦った。
劇団四季の公演を観たのではなくて、多分小学校の学芸会で上級生が演じていたのを観たのであった。多分そうだきっとそうだ。
改めてやっぱり凄いな劇団四季。
身体能力も歌唱力も、そして大道具に照明にともう、感嘆ばかりしてしまった。ファミリーミュージカルと銘打ってはいるがファミリー向けだから的な要素は一切なく、本気のエンターテイメントであった。客席の中には恐らく何公演も追っかけてらっしゃるのであろう愛好家らしき方々も複数名いらっしゃったが、いやそりゃあ追っかけたくもなるよ。
懸念していた娘の集中力も、前半戦一度「喉が渇いた」と訴えこそしたものの最後まで途切れる事もなく、人生初のミュージカル鑑賞は「楽しかった」ようでこの感想には父親も一安心である。
どうせなら世の中にある楽しいもの、素晴らしいものにはガンガン触れて欲しい。