web漫画を色々漁っては読むのが趣味の一つなのかもしれない。
以前も紹介したweb漫画(これとかこれね)は依然愛読しているし、贔屓にしていた作者さんが遂には商業誌デビューを飾った際には本当に嬉しかった。web漫画というのは、時として商業誌でさえ(商業ベースにのる、というのはそれだけで一つの評価であると思っているが故の表現である。別段商業誌の方がweb漫画、或いは同人作品より崇高な表現媒体であるとかそんな一昔前の幻想のような考えは抱いていないので勘違いされないように)お目にかかれないような高クオリティで仕上げられた作品に出会えるのだ。
さて、昨日偶然出会って読後感が未だに胸に残っている作品をご紹介したいと思う。
「ブーンに関する件」という作品だ。
物凄くざっくばらんに解説すると、一人の男の復讐を回想も交えつつ丹念に丹念に描いた作品なのだが、そのハードボイルド過ぎずライト過ぎず、そして「これは絶対ハッピーエンドでは終わらんぞ・・・・」と思わざるを得ない物語全体のトーンといいブーンやドクオ、ワカンナイデスにアヒャと某大型掲示板のアスキーアートに端を発するキャラクター達のその元ネタと照らして考えても違和感のないキャラクター設定、そしてそんな彼らに無理なく感情移入出来るよう導いてくれるシナリオライティングといい、話の本筋はシンプルながらも上質な映画を一本観たかのような満足感、である。
そして、切ない。
回想シーンの瑞々しさ、そして彼らの友情が垣間見えただけに読後は切ない思いに駆られる。
最終話も〆として秀逸。ただの「オチ」ではなく、読者が深く読み込めば読み込む程腑に落ちるように構成されている。
絶賛しちゃってるでしょう、でもね、絶賛するweb漫画だからエントリーに書いたのですよ。
是非読んで御覧なさいよ!
コメント