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30日、パイプカットマミヰズの演奏を終え楽器を撤収するやすぐさまメンバーや本多さん、井藤さんへの挨拶諸々を済ませて新栄CLUB ROCK’N’ROLLを後にした。不義理であろうけれどもいたしかたない。
演奏後に家族と三重県は伊勢志摩よりもっと南、和具漁港の義父の実家へ向かう事が決まっていたのである。
これまでも何度も訪問していた義父の実家であるが、今回は義父義母に加えて義姉一家も訪れて皆でゆっくり大晦日からお正月を過ごすという事だった。当初は我が世帯は名古屋で過ごす予定だったのだが、義母さんより「負担にならないようだったら」と誘って頂いたので有難く甘えさせて頂く事にした。
義母さん、妻からうっすら話を聞いたんだけど僕が母の死によって落ち込んでいないか心配して下さっていたそうで、それもあって声をかけて下さったのではないかと思う。義母さんは本当に優しい良い人なので心配をかけてはいけない。
名古屋で家族だけで過ごすのも悪い事ではなかったが、和具で妻の実家家族と過ごす事はもっと良い事のように思えた。
新栄CLUB ROCK’N’ROLLより帰宅してシャワーを浴びて家を出発、ガソリンを入れたり道中の車内でパクつく用のお菓子や軽食を買い、途中でトイレ休憩等挟みつつ和具へ向かう。道中、妻との会話で今年1年を振り返ったのだが、どうしたって母親を亡くした事が印象に残ってしまう。和具へ到着したのは30日の23時頃だった。
皆でお喋りしたりして、就寝。
起床して朝食を食べ(義父は魚料理のプロフェッショナルで釣った魚等々を煮つけや刺身等、大変美味い料理にして食べさせて下さる。故に今回の和具帰省も太る覚悟をして向かったのだった)、義父の姉に会いに出掛けたりスーパーに行って必要なものを買ったりする。何度か訪れているうちに近隣の街並みもなんとなく記憶に残るようになってきたのだが、新しいスーパーやら出来たりで様変りもしているのであった。
それでも夜はほとんど街灯もなく、都会までも距離があるという事で空は星が物凄く綺麗なのである。
妻と夜、紅白歌合戦の合間に缶ジュースを買いに出掛けた時の写真。ちなみに自動販売機も徒歩10分くらいのところにあるのでちょっとした散歩だ。ショッピングモールも車で30分以上かかるし、義母は以前ここで何泊もした時に「ネオンが恋しい」と笑っていたけれども、実際ここで過ごす時は滅茶苦茶のんびりしてしまう。
お喋りしたり、ご飯を食べたりテレビを見たり昼寝したりご飯を食べたりお菓子を食べたりお喋りしたり、そんな具合だ。
今回も滅茶苦茶のんびりした。目覚ましで起きるでもなく、娘に起こされるでもなく、自然と目が覚めるまで寝倒したりしちゃったもんな。贅沢。
のんびりするのにも飽きてしまうんじゃないかってくらいのんびりしていると、体の隅々から疲れの蓄積の残滓みたいなものさえ、時間の経過とともに浮き上がって風に吹かれていくのであった。
そこまで熱烈なファンであるわけではないけれども、毎年恒例の紅白歌合戦をなんとなく観る。
椎名林檎の曲名に某氏が登場するんじゃないかと浮足だったりしつつ、結局目がいっちゃうのは歌っている人よりも演奏陣だったりは毎年お馴染み。あとYOASOBIの『アイドル』はネットミームになった2人の写真をここでまさかの回収という事で感動すらおぼえた。
23時20分頃までは起きていたのだけれども、携帯電話を充電しようと就寝用に設えて頂いた和室に行ったところ、そのまま眠気に勝てずに就寝。どうやら寝て年を跨いだのは僕だけだったとの事。
2023年、お付き合い頂いた皆様有難うございました。