妻が気を利かせて娘を連れて実家へ出掛けていったので、少しだけボーッとしてから家を出る。
この日はパイプカットマミヰズのボランティア(このバンドはサポートメンバーの事を『ボランティアメンバー』と表現する)で新栄CLUB ROC’N’ROLLに出演。
かつて滅茶苦茶出演していた新栄CLUB ROCK’N’ROLLもここ数年はご無沙汰してしまっている。が、久しぶりにお会いしたとて時間の隔たりを感じる事なくお話してくれるホンダさんや井藤さんには感謝。だもんだからつい空白の時間を埋めるように怒涛の勢いで話してしまう。カウンターの中から苦笑いとともに相槌を打ってくれるホンダさんが無性に嬉しい。
経たな、と思う。
生活がバタバタしている今だからこそ、この日の様々な瞬間は妙に心に残るものがあった。
リハーサル後に一人でブラリと行った養老温泉、そこで和彫りの兄貴達と入ったサウナ、演奏終了後ヨシダユキ先生と歩いて帰りながら見た夜の街の空気感とか、そういうのだ。
人間はきっと様々な他人との関わりの中で自分の一部分を形作っていくのだろうけれども、僕は多分人よりその他人由来の部分が多いんじゃないだろうか。だから僕は他人も自分なのだろう。
写真はこの日使ったペダルボード。
地下鉄と徒歩での移動だったので極限まで荷物を軽くしたく、本当に使うものしか載せなかった結果、チューナーの他は常時オンの『基本の音作りセット』と『もうこれだけあれば大体歪みはいけちゃうのでは疑惑』EarthQuakerDevices Palisadesだけというここ最近では一番シンプルなペダルボード。パイプカットマミヰズはもうこれでよろしいのでは。
ヨシダユキ先生が写真を撮ってくれた。