パイプカツトマミヰズ3連戦、二日目、初京都遠征の話。

パイプカツトマミヰズ連戦シリーズ二日目。
前夜の筋肉痛を引きずりつつ、いざ京都VOXhallへ。
今回の京都遠征は共演のクウチュウ戦関係者様からのリクエストを頂戴して実現。
「SFプログレッシブバーチャルリアリティ神秘ロック」を掲げるクウチュウ戦と「プログレッシヴ暗黒青春パンク」を掲げる我々の共演には東京の某ライダーも「ナイスブッキング!」とコメント、プログレはキング・クリムゾンのやかましい曲とあとは代表的なバンドぐらいしか知らないけれどもそういう筋を好む僕としてはこの日の共演は本当に楽しみだった。
しかも場所が今や京都のホームと言っても過言ではない京都VOXhall。
…VOXhallといえばお邪魔するのはこの日以来ですね。思い出すだけでも左足が痛いわ!

到着早々、この日を担当してくれるおのまん君と駒田君、伊藤君と4人でバーガーキングへ。実はバーガーキングは初めて、という食の探究者 伊藤誠人も舶来のあの素晴らしいハンバーガーには大喜びで舌鼓を打っていた。気になったのがデザートメニューでサンデーってあるじゃあないか。あれにどう見てもチキンナゲットが突っ込んであるのをメニューで見たのだけどさ、あれ美味しいの?

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キング・クリムゾン男登場!
過去最も製作に時間を費やし、これまでの工作で培った技術力と経験、知識の全てを注ぎ込み、ヨシダユキ先生の睡眠時間を大幅に削り取り(スキッツォイド・マンの絵は彼女が描いてくれました)誕生したのがインパクト、耐久性、耐震性、耐水性全てに於いて過去最高傑作、この日のために一週間前から準備を進めてきたキング・クリムゾン男である。
この日の衣装がこの共演に最も適切だったかどうかは定かではない、しかして、この日に最も相応しい衣装はこれだったのではないか、と思う。登場SEも勿論「21世紀の精神異常者」。

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パイプカツトマミヰズでは初めてのVOXhallとなったわけなのだけれども、いや、やっぱりやりやすかった。ステージの広さといい、音響は勿論照明も凄く良い。ステージを見下ろすような所謂「劇場型」の客席も僕は大好きです。
この日の演奏はキング・クリムゾン男によって頭をぶんぶん振りまわすのが普段より困難だったっていうのもあって(気にせずやったけど)、比較的落ち着いて出来たと思う。右手のピッキングも前日よりかは丁寧に、堅実に出来たんじゃあないのかな。
それにしても最近吉田君が本当にライブ中楽しそう。この日もVOXhall恒例「ハッピーアワー」で機嫌を良くした吉田君、演奏中はグリングリン動いてた。やはり立ち位置が後ろだとなかなかああいう風にはいかないんじゃないかなあ。ボスは前でグリングリンしててくれた方がメンバーもテンション上がる。

そしてクウチュウ戦。
もうね、本当に美しかった。圧巻だった。クウチュウ戦の演奏終了後、誰ともなしにメンバー同士集まって「あれは凄かった」「ブラボー」「やっばいな」「こういうのを待ってた」と賞賛の嵐。実際僕も煙草を吸う事さえ忘れながら、歓声をあげる事さえままならぬまま、何だろう、緊張感を伴って観ていた。
ああこれだ、これこそがプログレだ。一分の隙もない、練習ではない「鍛練」の積み重ねの結果生まれた実に美しいアンサンブルと深遠な世界観。長尺の曲はここがライブハウスであるという事を忘れさせるには十分な程僕を楽曲の深みに連れていってくれるし、全くブレない変拍子の複雑なリフは同世代のバンドマンの中では抜きん出ている。ああ、本当に格好良かった。
終演後、僕に大いなる衝撃を与えたクウチュウ戦メンバーはキング・クリムゾン男になって楽しそうにしていた。

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よくお似合いですよ。
交代でキング・クリムゾン男の着ぐるみを被りあうメンバーからは演奏中の緊張感は微塵もなく、ああ、同じ人間なんだとここでようやく安心出来た。
クウチュウ戦、素晴らしいバンドと出会ってしまった。これはまたお手合せ願わないと!
クウチュウ戦、是非また一緒にやろう。その時までにもっと練習しておくよ!

名古屋モドリ道中、名神高速道路上のSA(どこかは忘れてしまった)にて肉そばとカルビ焼き丼の夕食。
伊藤誠人はまたもやカレーを頼んでいた。
二日目も、無事に終了。

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