先週の横浜B.B.STREETでの演奏に続き、鈴木実貴子ズのバンド編成で今池まつりに出演。
演奏は12時20分、ノースアイランドステージという事で魚清さんのガレージにステージが組まれており、そこで演奏。
到着早々、ブラジルコーヒーの角田さんが「今池まつり、多分ここが一番気持ち良く演奏出来るよ」とこっそり耳打ちしてくれた。
「音の跳ね返りがライブハウスみたいだからさ」と。確かに音を出してみると非常に気分が良い。
機材、多分これTOKUZOのだと思うんだけどベースアンプ(上の写真参照)もほぼフラット、ちょいベースコントロールを上げるだけで最高の出音だった。
PAさんも「もうちょいベースさん、ロー出して貰えますか？」
舟橋、グイッ
僕「こんなもんですか？」
PAさん、サムズアップと最高の笑顔！
というように非常に感じが良く、ノーストレスだった。演奏中にドラムセットを支えて下さったりご尽力は忘れません。
それにしても、暑い。
ここ数日の名古屋は何故かよりにもよって猛暑日なのであった。今日も真夏かよというような気温で、ステージも大変に暑い。
鈴木さんも演奏開始時点で汗だくなのであった。
しかし何故だろう、こういう「快適過ぎない」状態の方が演奏は燃え上がるのである。ちょっとしたトラブルや、動物として追い詰められた状態の方が演奏に熱がこもるというのは何度も経験があるのだが、こればっかりは理由がわからない。演奏に対する集中力や気迫が、完全に精神からくるものであるからなのだろうけれども。
暑いしお祭だし、舟橋はサンダル履きで演奏に臨んだのであった。
演奏が始まる前、リハーサルが終わったのでふと集まったお客さんの顔ぶれを見る。
多くの顔、顔、顔の中に実母の顔があった。実家から会場が近いし屋外だし、しかしこの日の演奏の事は話したのだがまさか観に来てくれるとは思わなかった。そして、ライブハウスで出会った旧い友人知人の顔も沢山見えた。
演奏が始まってから気がついたのだが、ライブハウス好きな会社の上司も最前列近くで観てくれていた。
演奏後に声をかけて頂いたのだが、昔の職場のお客さんも観て下さっていた。
真昼間の屋外で、お客さんと同じ目線だとこういうグッとくる光景が眼前に広がるんだな。
母は、多分僕の演奏を観るのは大学一年生の大学祭に遊びに来てくれた時以来だ。
演奏後に電話すると「あのお姉さん、凄いね！歌詞もはっきり聴きとれたし歌も凄かった！で、孝裕君、貴方は首吹っ飛ぶんじゃないかしら。気をつけないと」。
今日みたいな日はどこまでも演奏出来る、と吹き出る汗とガンガン削られていく体力を感じながらそれでも大いに気持ちだけは興奮しながら思った。あっという間の5曲だった。
毎回これくらい我を忘れられると良いのだが。修業が足りないのであった。