体調を崩した。

先週の土曜の事である。

夕方よりどうにも膝に痛みというか疲労というか、倦怠感が溜まっているような感じがありそのうち膝より上にも倦怠感がじっとりとまとわりついてくるように感じられるようになってきた。
気圧のせいか、と少し前よりスマートホンにインストールしてある気圧測定アプリを見ると確かに「警戒」となっており、ああ、この体の違和感は気圧が原因か、と納得した。
妻は職場の会合に出ており僕は娘と実家にいたので早々に帰宅し、娘を寝かしつけて自分も横になる事にした。さて寝ようとその前に何だか体が熱っぽいのが気になって体温計を脇に挟んでみると「37.5」。あれ、これは立派に微熱があるじゃないか。
こりゃあいかん、疲れているのか。職場で少し季節の早い人事異動を迎える予定で、それに向かって気が立っていたのかもしれない。山場を超えて気が抜けて体調を崩すだなんて洒落にもならんぞ。これから新体制でやっていくぞ、というタイミングで体調不良、しかもこの新型肺炎で戦々恐々としている時世の中で発熱で倒れるなんて洒落にもならない。

妻が帰宅したタイミングで、偶然目が覚めた。
発熱している事は伝えてあったので妻にも心配をかけている。再び体温を測ると38.1。いやいや、これ立派に発熱しているよ、やばいよやばいよ。

結局日曜のほとんど、90%の時間を寝て過ごすも熱は下がらず。予定していた練習もキャンセル。原因がわからないこの段階で、下手に参加して人にうつすわけにもいかない。
職場のボスへ連絡を入れるとやはり心配された。しかし「熱は意地でも下げてみせます!」という僕の気合いを買って下さったのか「新型肺炎」「コロナ」というワードは一言も口に出されず、その気遣いが有り難いやら申し訳ないやらで悔しさを感じる。

熱にボーッとする頭、軋むように痛む体とムカムカする胃(結論からお伝えすると、軽度の胃腸風邪だったのではないのかと思われる)を抱えながら横になり、もしこれが新型肺炎だったら、と想像が膨らむ。ポジティヴな方向に想像が働くわけもなく、社会的「制裁」や所謂「風評被害」みたいなものまで考えてしまい、少し前にテレビニュースを観ながら「集団ヒステリーのようだ」とまるで他人事のように思っていた自分が遠い昔のように思えた。

月曜朝、目が覚めると体が軽い。汗を沢山書いたのか寝巻きは湿っている。頭もハッキリしているし、熱によって奪われた精神的活力を取り戻した実感があった。検温すると、平熱。復活、だ。

上司へ連絡すると回復を喜んで頂きつつも、念には念を入れて今日明日と休め、とお休みを二日間頂く。管理職として当然の判断だろう、今の世の中で「じゃあ出勤して下さい」とする方がハイリスクである事は疑いようがない。
その後、熱がぶり返す事もなく今に至る。

健康である事の有り難みを痛感している。
いやほんと、何事もなく本当に良かった。

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