先日作品作りで力を貸して貰った画家のタキナオさんから連絡があった。
タキナオさんと写真家の月永進さんによるユニット.ttの紹介動画を撮影するのだけれども、それに際して梶藤君(26時、数秒にもみたない)とセッションしませんかというお誘いである。うっわ面白そう、と興味をそそられたらすぐに食いついちゃうのが僕である、楽器と沢山のエフェクターを用意して喜び勇んで出張ったというわけである。
月永さんとは初顔合わせだったのだけれど、お話させて頂いた感じであったりタキナオさんとのやりとりを見ていても良い人の様子であった。またゆっくりとお話させて頂きたい。月永さんはタキナオさんが写真が好きで声をかけた、との事だったけれども成程、月永さんの写真の上で繰り広げられるタキナオさんのライトドローは相性抜群であった。
セッションの一端を捉えた動画がアップロードされているので貼り付けておく。
リング・モジュレーターとコンプレッサー、ディレイとサブオクターヴを大いに活用して眼前の光景の風合いに近付こうと、或いは何かを加えようとする。そういう演奏をしたつもりだ。同時進行であったり並列であったり、近づいたり遠ざかったり、こういう演奏はメロディとリズムが表立つ音楽とはまた違った角度から脳内物質が分泌されるような興奮を感じる。静かな、それでいて明確にドパッと何かが出るような、そういう具合だ。
ちなみにタキナオさんのライトドローと三者でセッションしたものもある。
即興演奏は瞬間瞬間で作って重ねていく作曲行為だとも思うのだが、こういうのは後々振り返っても自分の演奏、演奏中の発想の根幹を見つめる際にもわかりやすいサンプル足り得る、と思う。
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